去る11月16日(月)、兼ねてから予定していたツーリングへ出かけました。これが今シーズン最後のツーリングになります。
今回のコンセプトは「ババンがバンバンバンの旅」。残念ながら情報収集不足により、一つだけ行くことが出来なかった所があります。その為、思いのほか予算が余ってしまいました。とはいえ、お金を使わずに楽しめるのならば、それに越したことはありません。
今回のツーリングは以前の反省も踏まえて、ある程度対策を取ってきたので安全な走行が出来たと思います。しかしながら、それでも人生何が起こるか分かりません。道中、どうしようもないトラブル(?)が発生しました。
そして現地へ着くや否や、あの場所を探し求めます。見つけた瞬間、速攻で駆け込みました。助かった…実に助かった…
今年は新型コロナの影響で、計画していた旅行も中止せざるを得ない年でした。来年は少しは事態が好転することを願っています。それでは、ツーリングレポートを記します。
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出発の朝、天気晴朗なれども視界悪し
日頃の行いがいいのでしょうか?最後のツーリングとなる今日は、非常に天候に恵まれています。一日を通して晴れる模様。幸先のいい出発となりそうです。
1-1 再び寒さに震える体と手
朝3:00に起床。3:30に出発します。前回、富山ツーリングの時は体中がキャンキャンに冷えてしまいました。所々エンジンで手を温めていました。
今回はその反省から、冬用のグローブを用意しようかと考えたものです。ただ、11月からは居住地の関係上、ほとんど乗ることが出来ません。その為、防寒対策は厚着をすることだけ。手の防寒は行いませんでした。
その結果…寒い!
分かっていた結果ではあります。こういう事を覚悟のうえで、冬グローブは用意しませんでした。それでも寒いものは寒い!
幸い厚着の為、体は無事です。冷えているのは手のみ。それでは感覚がなくならないうちにエンジンで温めるとします。
手の感覚がなくなれば、エンジンで温める。この繰り返しです。それでも今回の目的地は温泉街です。手の冷たさも気持ちよく温泉に入るためのトッピングだと思えば我慢できるというものです。
1-2 ヘルメットは無事だが、前が見えぬ!
草津温泉に行くためには、道中3つの街を抜ける必要があります。それが松本市、諏訪市、上田市です。今日は平日です。朝の出勤時間帯になれば混雑が予想されます。とはいえそこは早朝の出発です。とりあえず松本市と諏訪市は渋滞を気にすることなく抜けられそうです。
前回の反省から、ヘルメットのシールドには曇り止めをあらかじめ散布しておきました。前回は本当に命の危険を感じました。シールドが曇り、前が見えない中での走行。前方・後方からは大型トラックの車列。まさに、一歩間違えれば死ぬ状況です。
今回は曇り止めの薬剤が効いているためか、シールドが曇ることはありません。順調に走行できそうです。それでも何が起こるか分からないのが旅の醍醐味です。
トラブル発生!濃霧で前が見えぬ!
およそ5mから先はほとんど前が見えない状態です。この時点の時刻は5:00ぐらい。どうやらこの季節の早朝は濃霧が発生するようです。
シールドの曇りがないだけまだましな状況です。それでも慎重に走行せざるを得ないことは間違いありません。急ぎの旅でもないので、のんびりと走行することにします。
道中、道の駅を発見しました。その名も「マルメロの駅ながと」。この時間帯です。休憩中の大型トラックしかいません。私も冷たい手に凍えながら走行したためか、やや疲れ気味。小休止としましょう。
1-3 最大のトラブル発生!つまごいパノラマライン!
松本市、諏訪市、上田市を抜け、いよいよ草津町までもう少しというところまで来ています。ここに立ちはだかる自治体は「嬬恋村」です。ほとんどが農家のようで、広大な農地が広がっています。
上田市を抜けてくると、もはや途中にコンビニめいたものもありません。これは、トイレ休憩が出来ないことを意味します。それにそなえて、上田にいるうちにトイレは済ませておきました。そんなこんなで嬬恋村に入ります。
この村のお勧め走行路は「つまごいパノラマライン」でしょう。両側にキャベツ畑が広がる快走路。かと思えば、森の中を走る心地よいワインディングロードがあります。残念ながらキャベツの収穫シーズンではない為、少々殺風景な景色ではあります。
途中には「愛妻の丘」というスポットがあります。設置されている叫び台から浅間山に向かって愛を叫ぶのもいいでしょう。今はソロツーリングですが、いつか恋人と訪れたいものです。
「俺は!○○が!好きだー!」
と、まるで昭和のトレンディドラマのようなことをやってみたい願望が湧いてきました。恋人…出来るといいね…(´;ω;`)ウゥゥ
本来ならば愛妻の丘で小休止といきたいところです。だが、この時の私にはソロツーリング史上最大の危機と戦っていました。これを危機といわず、何が危機なのであろうか!
それは、「トイレ」です。上田市を抜ける前に、確かにトイレ休憩をしました。この先はお店がないことを見越してのことです。
しかし、季節は暦の上では冬。そして嬬恋村は標高が高いせいか、さらに冷えてきます。ここまでの走行で、私の体と手も冷えています。つまり、トイレが近くなっている状態なのです。
そして肝心なのがここからです。トイレに行きたいといっても、これがお小水であればその辺で隠れて済ませればいい…いやダメですね。お小水でもその辺で済ませるわけにはいきません。
厄介なのが、これがお通じだということです。それもこの感覚は、なかなか水けを帯びたものであることが感じられます。つまりこれは(自主規制)です。
ここまでの旅で、お腹が冷えてしまったのでしょうか?ポンポンと股の後ろ中央部に急激な痛みと、圧迫感を感じます。周囲はキャベツ畑!お店はない!早く草津町に入る必要があります。
幸い平日にも関わらず、走行車両は一切ありません。本当は良くないことだと分かっています。しかし違反車両として捕まること、この年になって致してしまうこと。天秤にかけた結果、前者の方がはるかにましだと判断しました。
本当は良くないことだと分かっています。ですが、致してしまうことだけは避けたいのです。超特急で草津町に向かうことにしました。
現地到着!温泉入ってサッパリ!
紆余曲折あり、現地に到着!ポンポンと股の間の後方の痛みに耐えつつも何とか到着しました!兼ねてより予定していたプランは3つあります。
- 「御座之湯」で疲れを癒す
- 「山びこ温泉まんじゅう」で食べ歩き
- 「地球屋 草津」で昼食
はたして、無事致すことなく温泉街を楽しめたのでしょうか?!エンガチョする事態になってしまったのでしょうか?!乞うご期待!
2-1 最大の危機!その結末!
つまごいパノラマラインで最大の危機に直面した私です。以降、超特急で草津温泉に向かいました。現地到着は9:00。未だポンポンと股の中央後方部の痛みに耐え抜いていました。
草津へ来るのはこれが3度目です。バイク駐車場の場所も心得ています。街中では流石に超特急で走るわけにはいきません。精神は超特急、実際は安全運転で駐車場へ向かいます。
そして、何とか駐車場へたどり着きます。この時点で括約筋への圧迫は凄まじいものとなっています。防寒着を脱ぎ草津温泉散策の準備をしている今、自分の顔はどうなっていることでしょうか?
精神は急げと言っています。本当は走りたい。でも、括約筋を下手に刺激しようものなら何もかもが噴出してしまう危険があります。とにかく駐車料金を払い、目の前にある草津バスターミナルへ直行します。
しつこいようですが、括約筋を刺激するわけにはいきません。少しでも刺激を抑えられるよう、慎重に移動します。腰をクネクネしながら移動している様は、端から見たら何とも異様な光景だったでしょう。
そして...間に合いました!無事、致すことなく、エンガチョすることもありませんでした。この試練に耐え抜いた私の精神は、誰もが褒め称えることでしょう!安心したところで、体と手が冷えていることを思い出しました。早速、温泉に行くとしましょう!
2-2 気分は貸し切り!御座之湯でサッパリ!
御座之湯は、草津温泉の中心地「湯畑」のすぐ目の前にあります。ここは「木之湯」と「石之湯」の2つがあり、毎日男女入替制とのこと。初めて入る銭湯なので、どちらが来ようと楽しみです。
早速、施設に入ります。ちょうど開店したばかりのせいか、他に客は誰もいません。少々残念ではありますが、一人で温泉につかるのも乙なもの。気分は貸切風呂。存分に楽しむとしましょう。
湯舟は実に広いものです。るるぶによると、20人ほどが入れるとのこと。その反面、洗い場が4人分しかないので、その点だけ少々不満。入浴客が多くいるときは順番待ちでどうなることやらと考えてしまいます。
それはさておき、温泉です。アルカリ性なのでしょうか?湯につかった体はスベスベになります。少々湯が熱めなので、最初湯につかるのに時間がかかってしまいました。それでも慣れれば気持ちいいものです。冷えた体と手が程よいトッピングとなり、思わず眠りこけてしまうほどでした。
湯に使た後は、2階の大広間で休憩。今後の散策予定を確認します。時刻は10:30、昼飯までにもう少し時間がかかります。とりあえず「地球屋」のお店の位置を確認するとしましょう。
ない…地球屋がどこにもありません。こういう時はGoogle先生に聞くに限ります。すると何と地球屋は廃業しているとのこと。この店のビーフシチューが食べたかったのに残念です。事前情報のチェックを怠ってしまった結果でしょう。
仕方がないので、別の店を探すとします。とりあえず、もう一つのチェックポイント「山びこ温泉まんじゅう」の揚げまんじゅうを食べながら目ぼしいお店を探します。
2-3 まんじゅう!肉!うどん!美味いもの巡り
まずは「山びこ温泉まんじゅう」へ向かいます。ここは温泉饅頭の専門店とのこと。最近は食べ歩き専用の揚げ饅頭が人気らしい。ごま入りの衣をつけた揚げ饅頭は1個150円。早速食べてみましょう!
美味い!サクッと揚げた衣に、ほのかな甘み。これぞ温泉饅頭です!落ち着きますね。何度でも食べてみたい気分です。
そんなこんなで温泉街を散策中、一つのお店が目に入りました。うどん屋です。それもただのうどんではなく、まるできし麺のようなうどんが提供されます。これはぜひとも食べてみたい!このお店に決めました!
美味い!うどんその物の歯応えが抜群にいい!漬ける汁も、豚肉ベースでうどんによく合います。ただ、残念ながら量が少なく感じます。この分ならば、大盛りにしてもよかったかもしれません。
美味しく食べることが出来たうどんですが、量が少なかった。もう少し腹に入れてもよさそうです。そこで目にしたのがちょっとした売店めいたものです。ちょうど肉を欲していた肉体です。これを食べて昼食を最後としましょう。
さらば我が愛車!また逢う日まで!
今シーズン最後のツーリングもいよいよ大詰めです。この後は松本市に向かい、愛車とのお別れが待っています。悲しい別れです。その結末は如何に?
3-1 ホンダドリームでお預かり
時刻は12:30。ちょっと早いけど、草津温泉を旅立つとします。本当ならばもう少し散策したいところです。ただ、帰りのことを考えるとそうはいきません。
帰りは松本市のホンダドリームに寄ります。ここでは11月からバイクの冬季預りサービスというものを行っています。冬の間、使用していないバイクが傷まないように預かってもらいます。
残念ながら私には車両整備の知識・技能はありません。エンジンのガソリンを抜こうとか、バッテリーを外そうというテクニックはありません。例年、ホンダドリームで預け、春先にある程度整備してもらいつつ引き取ります。
帰りは同じ道を通ります。ポンポンと股中央後方部の痛みに耐えて走り抜けたつまごいパノラマラインを行きます。途中、愛妻の丘にたどり着きます。行きはスルーしてしまいましたが、少しは景色を楽しむとします。
ホンダドリーム松本店へたどり着いたのは16:00頃になります。なかなか予定通りの時間帯についたものです。冬季預りの手続きを済ませ、これでしばらく愛車とのお別れです。
さらば!我が愛車よ!また来年の3月に迎えに行くからね!
3-2 そして電車で帰路に就く
電車を利用して帰路につきます。家に帰るまでがツーリングです。過去、帰り道で油断してしまい、足を骨折した経験があります。最後まで油断せずに行きましょう。骨折した件は、また別の機会にお話しします。
そしてたどり着いた駅。その名も「広丘駅」。なかなかお洒落な外観をしています。この駅にはなんと駅員が常駐しています。さらに、自動券売機と自動改札口があります。極めつけは、1時間に数本の電車があるのです!
地元の駅にはどれも存在しないものです。電車は1時間に1本、もう少し間を空けるなら、90分に1本なんてこともあります。羨ましい…
ともあれ、電車で帰路につきます。最終的に家に到着したのは22:00頃になりました。今回ツーリングでの走行距離は296.8km。最後にふさわしい、まったりとした温泉旅になりました。
今年のバイク生活を振り返って…
今年は新型コロナの影響で、予定していたツーリングがほとんど中止にせざるを得ませんでした。今シーズンの走行距離はわずか3681km。不満の残るシーズンでした。
最近になって、ワクチン開発の進展がニュースになっています。一方で、季節柄か、感染者数が増加傾向になっているとのこと。まだまだ気の抜くことが出来ない状況のようです。
どうか来年は少しでも事態が好転してくれることを願います。仮に感染が治まっているようならば、中止にしていた横浜ツーリングに出かけようと思います。中華街へ行き、美味しいものを食べるとしましょう。
そして元酒屋の地元と違い、ムフフなお店もあるでしょう。少々値が張りますが、たまにはいいでしょう。実に濃厚な濃厚接触をすることになります。それまでにコロナウィルス騒動が治まってくれるといいものです。
ワクチン!早く来てくれー!