資産運用を始めてから、お金の使い方に慎重になりました。とりわけ1万円未満の商品は、ちょっと立ち止まるようになりました。
1万円未満は金額が低いだけに、その時の感情で欲しいと思うものをつい購入してしまいがちです。結果的に、満足度の低い商品を購入したことが多々あります。
それに引き換え、1万円を超える商品は多少値が張るだけに、もともと慎重に考えます。この時欲しいと思う商品は、本当に必要だから購入します。
今回は1万円未満の商品で購入したけど、満足度の低かった商品を3つ紹介します。
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満足度の低い商品その1「ステッパー」
最初に取り上げる商品は「ステッパー」です。健康的な生活を送るために、適度な運動が推奨されています。それでも運動する時間を取れない人もいます。これはまとまった運動時間を取れない人向けの商品です。
「踏むだけ、お家でウォーキング!」を売り文句とし、1回10分程度の運動を行います。下半身の筋肉を効率よくトレーニングすることを目的としています。
どうして購入したの?
日常生活の中で、体力の低下を実感したことがきっかけです。私は消防団活動を行っています。その中で「ポンプ操法大会」に向けた訓練があります。番員を行っている時、すぐに疲れてしまう。翌日、疲れがなかなか取れない。学生時代にブイブイいわした肉体も、すでに衰えていることを実感しました。
しかし、日々の生活の中で運動時間が都合よく取れません。正確には、運動時間は取れるけど、もう少し手軽に運動を行いたいと思いました。
購入当時、簡単な筋力トレーニングは行っていました。行っていないのは有酸素運動です。かつての持久力を取り戻すに最適だと思い、購入しました。
購入して、それからどうした?
購入後、使用していたのは最初の2ヶ月程度です。以後、使用することなく置きっぱなしになっています。何故、ステップ習慣が身につかなかったのか。それは、体に対する負荷の低さにあります。
根本的に、ステッパーという健康器具は常に同じ動作を繰り返します。動作を繰り返せば、当然可動部分に負荷がかかります。1回の使用時間が長いほど、器具の可動部分に負荷がかかり、破損しやすくなります。
購入した商品の最大連続使用時間は20分となっています。ただし、メーカーは1回10~15分を目安としています。それ以上の使用は油圧に負荷がかかりすぎてしまい、破損の原因となります。
そのうえで、使用してみました。はっきり言って、自分の体に対する負荷が低すぎました。前述の通り、もともと簡単な筋力トレーニングは行っていました。有酸素運動のために購入したものの、下半身の筋肉にまるで効いてきません。10分程度の利用では、心拍数も特に上がることはありませんでした。かといって、メーカー推奨の目安時間を超えてしまうと破損の原因となる。
このまま続けても私にとって適度な運動とはならない為、使用をやめてしまいました。現在、土日の早朝にランニングを行っています。こちらの方が私にとって有酸素運動として最適な方法でした。
ステッパーは本当に何も運動をしていない人向けの商品だと考えています。何も運動をしていなかった人が急にランニング等を行うと膝等を簡単に痛めてしまいます。それを防止する為に、まずはステッパーで体を慣らしていくのが最適な利用方法でしょう。
満足度の低い商品その2「ボーリングの玉」
続いて満足度の低かった商品は「ボーリングの玉」です。つまりマイボールです。ハウスボールと違い、自分の指のサイズに合わせて穴が空いています。ボール自体も自分の投球フォームに合った重さです。これを使えばスコアが上がること間違いなし?!
どうして購入したの?
このボールは社会人になりたての頃、ラウンドワンで購入したものです。毎週金曜日に同期とボーリングに遊びに行きました。その時、決まってこんな遊びをしていました。最下位の人が、1位の人のゲーム代を払うというものです。
私は同期と遊びに行った時がボーリング初体験でした。ゲームでは常に最下位付近にいました。無論、トータルではゲーム代を払うことの方が多かったです。
当時は自分に合ったボールを使っていないからだと考えました。そんな時、ボーリングの受付でマイボール購入の案内を見かけました。自分に合うボールを使うことで、早い上達、スコアの上昇を謳っていたことを覚えています。
「このまま負けっぱなしで終わるわけにはいかない!」
そう考えた私は、マイボール購入を決めました。
購入して、それからどうした?
購入後、マイボールを使用して挑んだ勝負は、確かにスコアは多少上昇しました。とはいえ、もともとボーリングは週末に同期と遊ぶ程度です。自分で指導を受け、練習をしていたわけではありません。当然の如く、自分が望んでいたほどのスコア上昇はかないませんでした。それでも、同期の間では話のネタになり、非常に楽しい時間を過ごしました。
しかし、そんな楽しい時間も永遠に続くことはありませんでした。それぞれ担当業務の関係上、なかなか集まる時間が作れなくなりました。転勤もあり、参加自体が困難になりました。極めつけは、私自身が転職したことです。
転職してからは地元に帰り、働いています。残念ながら地元にボーリング場はありません。少し街中の方まで出向けばあります。しかし、ボーリングで遊ぶ友人が存在しません。
もはやこのマイボールを使う機会はないでしょう。結果的に、マイボールは一時的な満足の為に購入してしまったものとなりました。
満足度の低い商品その3「同人ゲーム」
最後に紹介するのは同人ゲームです。写真にあるゲームはその一例です。他にも購入したゲームはいろいろあります。結果として、自分にとって満足のいく買い物とはなりませんでした。
どうして購入したの?
「遊びたかったから」
購入理由はこの一言に尽きます。同人ゲームはどれも大学時代に購入したものです。コミックマーケットには毎年足を運びました。
高校卒業後、進学先で新たな人生の門出に心を躍らしていました。ところが、何やかんやあって、大学デビューに失敗してしまいました。大学講義終了後はすぐに帰宅し、自室に引きこもる日々が続きました。その頃、心のオアシスとなっていたものが同人誌です。
大学近くにちょうど同人ショップも出店していたこともあり、よく通っていました。私のオタク趣味はその頃に始まりました。コミックマーケットの存在も、この時に知りました。
当時は「ひぐらしのなく頃に」や「東方プロジェクトシリーズ」といったゲームが大流行りです。「ニコニコ動画」も全盛期の時代でした。私も世のオタクたちと変わらず、それらにのめり込みました。
そして、大学2年のころにコミックマーケットに初参加。見るもの全てが新鮮で、実に楽しいひと時をすごしました。面白そうだと思ったゲームは、お金の続く限り購入しました。
購入して、それからどうした?
あまりにも買いすぎてしまいました。大学時代に購入したものの、積みゲーとなってしまったものが大量にあります。これらのゲームの処分をどうするものかと悩んでしまいます。
プレイする意思はありました。実際、購入したゲームは少しずつではありますが、プレイしていました。しかし社会人となった今、ゲームをする時間を作れません。プレイしたいとは思っています。しかし、他に収入アップのためにすべきことがあります。物の優先順位の関係上、ゲームをする時間が作れなくなりました。
これらの同人ゲームは確かに大学時代の私にとって、心のオアシスとなる存在でした。しかし、今となっては違います。購入しすぎたゲームはそれぞれ何度でも遊ぼうと思うものではありません。まさに大学デビューに失敗した私の拠り所でしかありませんでした。
本当に満足するものか考えよう
資産運用を始めてから、お金の使い方に慎重になりました。それが消費か、浪費かよく考えるようになりました。消費とは、生活に必要だから使うお金です。浪費は自分の心の満足の為に使うお金です。これらの見極めを行うようになりました。
そして浪費は本当に満足するものなのか、立ち止まって考えるようになりました。あれもこれも欲しい、やってみたいと考えてはお金がいくらあっても足りません。欲しいものに優先順位をつけ、上位に来るものから浪費に使うようにします。
以上のことから、その場だけの感情でお金を使うことは慎むようにしています。今後も自分にとって満足のいく人生、きちんとした資産形成が行えるように続けていこうと思います。