コロナショックの2020年でも安定配当を確認~SJNKに投資開始~

先日、SJNKの配当金の入金を確認しました。

3月から買い付けを開始した銘柄になります。購入理由は基本的にSDIVの時と同じ。VYMら高配当株ETFが値上がりし、買いにくい状況であったことが挙げられます。

そこでSDIVとは別に、SJNKにも目を付けたわけです。

この銘柄の基本情報について、まとめてみました。

SJNKの基本情報

日本語名称は「SPDRブルームバーグ・バークレイズ短期ハイ・イールド債券ETF」

アメリカ市場の社債のうち、ハイ・イールド社債に投資するETFとなります。主な特徴は次の通り。(公式ページより転載)

・ブルームバーグバークレイズ米国ハイイールド350mnキャッシュペイ0-5ねん・2%キャップド指数の値動きに、経費控除前ベースで概ね連動する投資成果を追求する

・残存期間の短い米ドル建てのハイイールド社債への分散投資を行う

・残存期間が長いハイイールド債と比べ、金利リスクが抑制されている

・個別のハイイールド債によるポートフォリオ構築と比較して、コスト効率の高い投資手法と考えられる

ハイイールド債とは

 

利回りが高く、信用格付けが低い債券のこと。

「投資不適格債」、「ジャンク債」とも呼ばれています。

一般的に、Moody’sやS&Pなどの格付け会社がBa以下、BB以下の評価をしている債券がハイイールド債にあたります。

信用度が低い分、格付けの高い債券よりも金利が高く設定されています。

一方で、Baa以上、BBB以上と格付けされた信用力の高い債券を「投資適格債」と言います。

 

ちなみに、現在のS&Pによる日本国債格付けはA+に設定。

「金融債務を履行する能力は高いが、経済状況の悪化の影響をやや受けやすい」と評価されています。

この他にハイイールド債ETFで代表的なものに、「HYG」「JNK」があります。それぞれ、どのような違いがあるか比較してます。

各ハイイールド債ETFの比較

ハイイールド債ETFに、HYG、JNKがあります。それぞれの違いについて、簡単にまとめてみました。

ETFの基本情報

まずはSJNK、JNK、HYGら3ETFの基本情報について比較してみます。

SJNK JNK HYG
運用会社 ステートストリート ステートストリート ブラックロック
設定日 2012年 2007年 2007年
純資産額 約4,284(百万$) 約10,651(百万$) 約23,208(百万$)
組入れ銘柄数 762 1233 1306
配当利回り 4.98% 4.90% 4.64%
経費率 0.40% 0.40% 0.49%
平均残存期間 3.44年 6.18年 3.72年

格付け別構成比率

続いて、3ETFの格付け別構成比率を見ています。

SJNK JNK HYG
BBB以上 3.37% 0.34% 0.90%
BB 48.23% 49.43% 55.25%
B 33.86% 37.57% 31.97%
CCC以下 14.53% 12.67% 11.88%

 直近5年間における株価、配当金、利回りの推移

ここでは3ETFの直近5年間の実績を見てみます。

【SJNK】

株価 年間配当金 年間利回り
2020年 26.95$ 約1.44$ 5.34%
2019年 26.89$ 約1.52$ 5.84%
2018年 26.03$ 約1.48$ 5.38%
2017年 27.56$ 約1.55$ 5.61%
2016年 27.68$ 約1.56$ 6.08%

 

【JNK】

株価 年間配当金 年間利回り
2020年 108.94$ 約5.57$ 5.09%
2019年 109.46$ 約5.95$ 5.91%
2018年 100.77$ 約5.95$ 5.40%
2017年 110.16$ 約6.16$ 5.64%
2016年 109.35$ 約6.62$ 6.52%

 

【HYG】

株価 年間配当金 年間利回り
2020年 87.30$ 約4.26$ 4.85%
2019年 87.86$ 約4.39$ 5.41%
2018年 81.10$ 約4.49$ 5.15%
2017年 87.26$ 約4.46$ 5.16%
2016年 86.55$ 約4.56$ 5.66%

*株価は、その年の12月末時点での終値

*年間利回りは、年間配当金を前年末の株価で割った利回り



各ハイイールド債ETFの個人的評価と投資方針

こうして見てみると、SJNK、JNK、HYGそれぞれに大きな差はないように感じます。

投資先債権の平均残存期間が長いか、短いか。純資産額・組入れ銘柄数の違いから、より安定した運用が出来るかどうかの違いでしかありません。

一般的には、残存期間が長い方が金利が高くなる傾向にあります。

どのETFに投資するかは、各投資家の好みの問題になるかもしれません。

元酒屋の場合は、購入のしやすさから、株価低いSJNKの購入を行います。

ただ今後アメリカ政府の金融緩和策がいつまで行うのか、アメリカ国内の景気状況が未だ不透明なことは否定できません。

配当目的のため、購入した株式は永久保有するつもりでいます。含み損があっても、気にしない。

ただ、SDIVの時のように一気に購入することなく、ドルコストでの時間分散を意識するようにします。

とりあえずは毎月5日に5万円ずつ投資するようにします。

SDIVの時と同様、恐れているのは無配転落と上場廃止。そこに加えて、財務悪化による債務不履行もリスクとして挙げられます。

ETFの為、きちんと分散投資されてはいます。それでも、JNK、HYGと比べるとやはり純資産額・組入れ銘柄数が低いETF。どれが一番負のリスクが高いか問われれば、SJNKになるかもしれません。

「やはり、リスクを大きく取り過ぎているのか?」

そんなことを考えていますが、こればかりは天に祈るのみ。もはや、投資という名の丁半博打をしている状態。今後も安定した配当収入が得られるように願っています。

最後に、3ETFの特徴を挙げておきましょう。

・毎月安定した配当金が見込める

アメリカ政府による金融緩和策のおかげか、コロナショックが発生した2020年でも、年間配当金が大きく減少することはありませんでした。

増配はしないが、減配はしない。

安定した配当金を求めている投資家にとっては、購入するに良い選択だと考えています。ですが、そこはハイイールド債。コロナショック直後のように、○○ショックと呼ばれるような金融危機に弱い。

安定感で言うならば、VYMに軍配が上がるでしょう。

簡単に投資できる

SJNKは、最近になって日本の証券会社でも購入できるようになりました。かねてから購入を検討していただけに、非常にありがたい。

株価も低く、少ない投資資金でも投資することが出来ます。

・常に税金を取られてしまう

配当重視、毎月分配型のETFに必然的に生じるデメリット。

配当金には税金がかかります。VYMらと違い、毎月配当。つまり、毎月のように税金がかかります

・値上がり益が見込めない

ハイイールド債は利回りが高く、債券価格が比較的低いもの。

ただ、ここは債券。満期日には額面価格で償還されます。一時的に債券価格が上がったとしても、満期になれば額面金額で償還されます。

値上がり益を目的とした投資には向いていません。

それでいて値下がりする時は、一気に下がるというデメリット持ちの点に注意することです。

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