先日、「SJNK」の配当金の入金を確認しました。
3月から買い付けを開始した銘柄になります。購入理由は基本的にSDIVの時と同じ。VYMら高配当株ETFが値上がりし、買いにくい状況であったことが挙げられます。
そこでSDIVとは別に、SJNKにも目を付けたわけです。
この銘柄の基本情報について、まとめてみました。
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SJNKの基本情報
日本語名称は「SPDRブルームバーグ・バークレイズ短期ハイ・イールド債券ETF」。
アメリカ市場の社債のうち、ハイ・イールド社債に投資するETFとなります。主な特徴は次の通り。(公式ページより転載)
・ブルームバーグバークレイズ米国ハイイールド350mnキャッシュペイ0-5ねん・2%キャップド指数の値動きに、経費控除前ベースで概ね連動する投資成果を追求する
・残存期間の短い米ドル建てのハイイールド社債への分散投資を行う
・残存期間が長いハイイールド債と比べ、金利リスクが抑制されている
・個別のハイイールド債によるポートフォリオ構築と比較して、コスト効率の高い投資手法と考えられる
ハイイールド債とは
利回りが高く、信用格付けが低い債券のこと。
「投資不適格債」、「ジャンク債」とも呼ばれています。
一般的に、Moody’sやS&Pなどの格付け会社がBa以下、BB以下の評価をしている債券がハイイールド債にあたります。
信用度が低い分、格付けの高い債券よりも金利が高く設定されています。
一方で、Baa以上、BBB以上と格付けされた信用力の高い債券を「投資適格債」と言います。
ちなみに、現在のS&Pによる日本国債格付けはA+に設定。
「金融債務を履行する能力は高いが、経済状況の悪化の影響をやや受けやすい」と評価されています。
この他にハイイールド債ETFで代表的なものに、「HYG」、「JNK」があります。それぞれ、どのような違いがあるか比較してます。
各ハイイールド債ETFの比較
ハイイールド債ETFに、HYG、JNKがあります。それぞれの違いについて、簡単にまとめてみました。
ETFの基本情報
まずはSJNK、JNK、HYGら3ETFの基本情報について比較してみます。
SJNK | JNK | HYG | |
---|---|---|---|
運用会社 | ステートストリート | ステートストリート | ブラックロック |
設定日 | 2012年 | 2007年 | 2007年 |
純資産額 | 約4,284(百万$) | 約10,651(百万$) | 約23,208(百万$) |
組入れ銘柄数 | 762 | 1233 | 1306 |
配当利回り | 4.98% | 4.90% | 4.64% |
経費率 | 0.40% | 0.40% | 0.49% |
平均残存期間 | 3.44年 | 6.18年 | 3.72年 |
格付け別構成比率
続いて、3ETFの格付け別構成比率を見ています。
SJNK | JNK | HYG | |
---|---|---|---|
BBB以上 | 3.37% | 0.34% | 0.90% |
BB | 48.23% | 49.43% | 55.25% |
B | 33.86% | 37.57% | 31.97% |
CCC以下 | 14.53% | 12.67% | 11.88% |
直近5年間における株価、配当金、利回りの推移
ここでは3ETFの直近5年間の実績を見てみます。
【SJNK】
株価 | 年間配当金 | 年間利回り | |
---|---|---|---|
2020年 | 26.95$ | 約1.44$ | 5.34% |
2019年 | 26.89$ | 約1.52$ | 5.84% |
2018年 | 26.03$ | 約1.48$ | 5.38% |
2017年 | 27.56$ | 約1.55$ | 5.61% |
2016年 | 27.68$ | 約1.56$ | 6.08% |
【JNK】
株価 | 年間配当金 | 年間利回り | |
---|---|---|---|
2020年 | 108.94$ | 約5.57$ | 5.09% |
2019年 | 109.46$ | 約5.95$ | 5.91% |
2018年 | 100.77$ | 約5.95$ | 5.40% |
2017年 | 110.16$ | 約6.16$ | 5.64% |
2016年 | 109.35$ | 約6.62$ | 6.52% |
【HYG】
株価 | 年間配当金 | 年間利回り | |
---|---|---|---|
2020年 | 87.30$ | 約4.26$ | 4.85% |
2019年 | 87.86$ | 約4.39$ | 5.41% |
2018年 | 81.10$ | 約4.49$ | 5.15% |
2017年 | 87.26$ | 約4.46$ | 5.16% |
2016年 | 86.55$ | 約4.56$ | 5.66% |
*株価は、その年の12月末時点での終値
*年間利回りは、年間配当金を前年末の株価で割った利回り
各ハイイールド債ETFの個人的評価と投資方針
こうして見てみると、SJNK、JNK、HYGそれぞれに大きな差はないように感じます。
投資先債権の平均残存期間が長いか、短いか。純資産額・組入れ銘柄数の違いから、より安定した運用が出来るかどうかの違いでしかありません。
一般的には、残存期間が長い方が金利が高くなる傾向にあります。
どのETFに投資するかは、各投資家の好みの問題になるかもしれません。
元酒屋の場合は、購入のしやすさから、株価低いSJNKの購入を行います。
ただ今後アメリカ政府の金融緩和策がいつまで行うのか、アメリカ国内の景気状況が未だ不透明なことは否定できません。
配当目的のため、購入した株式は永久保有するつもりでいます。含み損があっても、気にしない。
ただ、SDIVの時のように一気に購入することなく、ドルコストでの時間分散を意識するようにします。
とりあえずは毎月5日に5万円ずつ投資するようにします。
SDIVの時と同様、恐れているのは無配転落と上場廃止。そこに加えて、財務悪化による債務不履行もリスクとして挙げられます。
ETFの為、きちんと分散投資されてはいます。それでも、JNK、HYGと比べるとやはり純資産額・組入れ銘柄数が低いETF。どれが一番負のリスクが高いか問われれば、SJNKになるかもしれません。
「やはり、リスクを大きく取り過ぎているのか?」
そんなことを考えていますが、こればかりは天に祈るのみ。もはや、投資という名の丁半博打をしている状態。今後も安定した配当収入が得られるように願っています。
最後に、3ETFの特徴を挙げておきましょう。
・毎月安定した配当金が見込める
アメリカ政府による金融緩和策のおかげか、コロナショックが発生した2020年でも、年間配当金が大きく減少することはありませんでした。
増配はしないが、減配はしない。
安定した配当金を求めている投資家にとっては、購入するに良い選択だと考えています。ですが、そこはハイイールド債。コロナショック直後のように、○○ショックと呼ばれるような金融危機に弱い。
安定感で言うならば、VYMに軍配が上がるでしょう。
・簡単に投資できる
SJNKは、最近になって日本の証券会社でも購入できるようになりました。かねてから購入を検討していただけに、非常にありがたい。
株価も低く、少ない投資資金でも投資することが出来ます。
・常に税金を取られてしまう
配当重視、毎月分配型のETFに必然的に生じるデメリット。
配当金には税金がかかります。VYMらと違い、毎月配当。つまり、毎月のように税金がかかります。
・値上がり益が見込めない
ハイイールド債は利回りが高く、債券価格が比較的低いもの。
ただ、ここは債券。満期日には額面価格で償還されます。一時的に債券価格が上がったとしても、満期になれば額面金額で償還されます。
値上がり益を目的とした投資には向いていません。
それでいて値下がりする時は、一気に下がるというデメリット持ちの点に注意することです。
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