切り傷の縫合、ケガはどうやって治るのか?

必ずお読みください!

この記事は、切り傷の治り方を自分なりに調べた結果をまとめたものです。

それに伴い、過去労災で発生させたケガを参考事例として紹介します。

記事後半には、無修正の切り傷写真が掲載されています。

ケガの描写(グロ画像)が苦手な方は注意してください。

それでは始めます。

2020年1月終わり、職場で労災を発生させてしまいました。(2021年1月31日:忘れたころにそれはくる!労災が起こる要因4選

切り傷の数を数えてみれば、これで通算4回目の労災です。

流石に上層部よりお叱りがかかりました。結果的に、4度目の縫合処置を受けることになりました。

ここでふと疑問に思います。

なぜ、縫合処置をするのか?傷はどうやって治るのか?

ここは一つ、調べてみることにしました。

ケガが治る仕組み

まずはケガの基本的な治り方を調べてみました。ケガの治すために重要なのが「カサブタ」です。

血液が「カサブタ」を作る

登場人物紹介

 

・赤血球

酸素と養分を体中に運びます。血しょう(血液の中の水分)の流れに乗って、進みます。

・白血球

体内にいるパトロール隊。指令があればどこへでも病原菌をやっつけに行きます。

・血小板

「かさぶた」のもと。傷穴を塞ぎに行きます。

・フィブリノーゲン

糸のような手足を伸ばし、血小板同士を繋ぎます。

24時間365日、私たちの体には常に細胞たちが働いています。

赤血球は養分を体中に運び、白血球は体内の細菌たちをやっつけに行きます。

皮膚は体内と体外を分けているとも考えられるそうです。

そして皮膚には常に様々なウイルスや細菌がいるとのこと。

ここでケガをしてしまった時、たちまち細菌たちが体内に侵入してしまいます。

白血球たちも頑張りますが、時には数で負けてしまうことも。そこで重要となるのが血小板です。

血小板は傷穴があるとそこに集まります。みんなで一緒に傷穴を塞ぎます。

そこへフィブリノーゲンが登場します。血小板同士をしっかり繋ぎ、出血をストップさせてしまうのです。

最終的に空気に触れながら固く変化する。「カサブタ」の出来上がりです。

ケガを治すためには、とにかく傷口を塞ぐカサブタを早く作ることが重要です。

ケガを早く治すコツは、傷口を乾燥させてカサブタを作ること。

傷口を洗い流し、消毒させる。そして早く乾燥させて、かさぶたを作る。

これがケガを治すためのコツになります。

かさぶたは自然の絆創膏。かさぶたが出来るのは、傷が治り始めようとしている証拠です。

ただし、ここで気を抜いてはいけません。

かさぶたが出来たばかりはまだ剝がれやすく、再び細菌たちが侵入してしまうかもしれません。

かさぶたが出来たら消毒し、絆創膏を張っておきましょう。

最近は「かさぶた」はゴミ扱い?

ところが最近の研究では、ケガは乾燥させない方がいいらしい。

カサブタが傷を塞ぐことは確かですが、細菌は通してしまうとのこと。

カサブタはむしろゴミであり、これがあると細菌たちの栄養分となります。

結果として、カサブタの下で傷が化膿してしまう化膿性の方が高いとのこと。

最近の傷の治し方は「湿潤療法」といい、その治し方のスタンダードは次の3つ

  • 傷は十分に洗い流す
  • 傷を乾燥させず、カサブタを作らない
  • 傷を消毒しない

にわかには信じ難いショッキングな研究結果です。

まず「傷を洗い流す」には、水道水が最適とのこと。水道水は塩素消毒してあり、雑菌がほとんどいないかららしい。

そして前述の通り「カサブタはむしろ自然のゴミ」であり、ゴミがあると細菌たちの養分となってしまいます。

そこで、カサブタは作らない方がいいそうです。

最後に「傷は消毒」してはいけません。下手に傷を消毒すると、白血球・血小板ら傷を治そうとする細胞まで殺してしまうからです。

市販品である「キズパワーパッド」はこれらの湿潤療法を利用した絆創膏とのこと。

この研究について、お前はどう思うのか問われたら、こう答えます。

「全く信用できません」

というのも、医師のいう通りに傷を処置したのですが、ちっとも治りません。通院して相談もしたのですが、むしろ悪化する限りです。

やはり、この研究結果はもう少し様子を見た方がよさそうです。あるいは、たまたま自分の体には合っていない治し方だったのかもしれません。

とりあえず、もしケガをしたらこれまで通り傷を乾燥させることを重要視します。元酒屋にとっては、これが一番早くケガを治すための方法だからです。



ケガを縫合する理由

深い傷は縫合する必要があります。

縫合する理由は、「縫うことによってキズが閉じる(物理的に)から」です。

ここまでのキズの治し方は、キズの浅い「表皮」と呼ばれる部分のみが切れた場合の治し方になります。

浅い傷ならばカサブタが出来るのも早く、乾燥しやすいものです。

ここからさらに深い「真皮」と呼ばれる部分までのキズとなると、キズが閉じるのが遅く、その分傷口を化膿させたりする可能性が高いとのこと。

真皮とは皮膚の土台となる白い成分のことらしいです。(労災発生時に自分で確認できました)

医者は何を見ているか?

切り傷が発生した時、医者は見ているのは次の2つらしい。

・きれいな切り傷か

・きれいでない切り傷か

きれいな切り傷ならば、洗浄・縫合することで止血だけでなく感染症も起こしにくい。傷跡がきれいに治りやすいとのこと。

縫合から48時間後ぐらいにはキズの表面は完全に閉鎖してしまい、シャワーも可能になります。

元酒屋の場合は、念のためシャワーを浴びることはありませんでした。

抜糸までは概ね5日~10日。完全に治るまでは14日を目安として考えていればいいそうです。

きれいな傷と判断されるには、ケガをしてから6時間以内の受信が目安とのことです。

では、きれいでない切り傷の場合はどうなのか。

大量の生理食塩水または水道水で洗浄します。できるだけ傷口の細菌や遺物の量を減らすことに力を注ぎます。

感染症が起こる可能性が高いことから縫合は行わないそうです。ガーゼなどをキズにあて、止血剤や圧迫で止血を完了させるとのこと。

幸いにして、元酒屋はきれいでない傷は未経験。ここまで悪化させることなく処置してもらったことに感謝です。

傷口治療する方法

傷を治療する方法には様々ありますが、調べた限りでここでは3つ紹介します。

切り傷の治療方法3選

 

・糸による縫合

傷ついた所を縫い合わせる方法。針を使うので、麻酔をかける必要があります。

傷がふさがった後の抜糸も必要です。

 

・皮膚用ステープラ

傷がついたところをホッチキスの針のようなもので固定します。

治療時間は比較的短くて済みます。傷口がふさがったら、針を除去する必要があります。

 

・皮膚用テープ

傷ついたところを合わせて、テープで固定する方法です。治療時間は短いそうです。

元酒屋が通算4度の労災で発生させたケガのうち、2回は縫合することになりました。

説明の通り、麻酔をかけて縫うことになりました。麻酔というのは不思議なもので、本当に感覚がなくなってしまいます。

「何かが触れている」ことは分かっても、痛みというのが全くありません。その代わり、麻酔が切れた時は地獄のような痛みが襲い掛かってきました。

通算4度の労災で発生させたケガのうち、残りの2回は皮膚用ステープラを使うことになりました。

使った場所は、左右親指の付け根。見た目は完全にホッチキスです。ホッチキスで無理矢理傷を塞いる感覚です。

ジョジョ5部のあのシーンは漫画だけの描写ではなかったということです。

なお、麻酔は使いません。ホッチキスを止める瞬間、地獄のような痛みが襲い掛かってきます。

バチッ!「ぐわああああーッ!!」

本当にこんな状況が病院内で行われました。

最後に、皮膚用テープです。こちらについては未経験です。写真にのせてあるのは「これのことかな?」と思ったものになります。

調べた結果、全く痛い思いをすることなく治療が行われそうなイメージです。

治療が行われる状況にならないように注意しなければなりません。



切り傷の縫合、その経過

それでは、実際にケガをしたとき、どんなふうに治っていくのか見てみましょう。ここでは、通算2度目の労災で発生させたケガを取り扱っています。

なお一切、モザイク抜きの無修正写真になります。苦手な方は閲覧しないようにしてください。

縫合3日後

一応、48時間は経過しているので、傷の表面はふさがっているはずです。シャワーを浴びてもいいらしいですが、念のためやめておきます。

縫合6日後

写真上では特に変わりはありません。実際に見た時では、確かに何か傷がくっついているかもという印象はありました。

縫合7日後

昨日の今日で写真を撮りました。全くもって、見た目上では変化していません。不思議だ…

縫合9日後

あきらかにくっついているのが分かります。医師からは抜糸をするので、明日もう一度受信するように指示されました。

縫合10日後

抜糸を行いました。とりあえず皮膚用テープ(?)で固定します。2日ほど経てば、テープも剝がしていいとのことでした。

縫合12日後

見事にくっついています。抜糸の部分だけ、わずかに穴が開いている印象がありますが、きちんとふさがっています。人体の不思議!

縫合してから翌年

完全に傷がふさがりました。縫合した痕だけが残っています。傷はあればあるほど男の仕事を行った証拠です!

むしろ女性へのアピールポイントとして使えるかもしれません。



「忘れてると事故は起こるさ」

まさに忘れたころに事故(労働災害)を起こしてしまいました。

気を抜いているとケガをする。痛い思いをするのは自分です。こういうことを起こさないように、日々不安全ヶ所があれば改善する必要があります。

・安全

・品質

・生産性

改めてこの3つを意識しなければいけません。

安全な作業環境が担保されているから、仕事に専念することが出来ます。仕事に専念できるから、高品質な製品を作ることが出来ます。

生産性を考えるのは最後。

この順番を頭に入れ、日々の仕事に励むとします。

参考文献

・学研まんが ひみつシリーズ 病気の秘密

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