時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、
つかの間、彼は自分勝手になり、自由になる。
誰にも邪魔されず、気をつかわずものを食べるという孤高の行為。
この行為こそが、現代人に平等に与えられた、最高の癒やしと言えるのである。
~長野県塩尻市のカニクリームコロッケ定食~
contents
免許センターで思わぬ出費…
とんだ災難である。
いや、管理が杜撰だった自分が悪いのだが、そうはいっても予期せぬ出費に苦しんでしまう。少しでも節約し、投資資金を作りたい私にとってはかなり痛い出費だ。
そう、運転免許の再発行を行ったのです。
行き着く先は「中南信運転免許センター」。長野県に3ヶ所ある免許センターのうち、中南信地域に住んでいる人が利用することになる免許センターです。
別に、自分が住んでいる場所を管轄する警察署で再発行手続きをしてもよかった。ただそこだと最終的に免許が手元に来るまで1ヶ月ほどかかってしまう。
そこで移動に時間がかかってしまうが、1日で再発行ができる運転免許センターにきたわけです。
運転免許云々は関連記事をご覧ください。
運転免許の再発行に行ってきます免許センターにたどり着いたのが8:30頃。ちょうど受付開始時間になったぐらいでした。
ところが、この時点で人がとにかくわんさかいる。もっとも、これらの人たちは免許の新規発行の人達なのだろう。実際、玄関で受付の人が再発行手続きは別室での案内をしてくれました。
他に別室にいたのは4人ほど。係員との会話が聞こえてくるが、それぞれ免許を失くし再発行にきた人達だ。
それはさておき、用意された書類を書いていく。
氏名、本籍・現住所は当然のこと、失くしたことに気づいた日、何をしていたか、紛失届を出した警察署と出した日などなど、極力詳しく書いていきました。
そして、改めて落し物の届け出として見つかっていないか確認。なければ写真を撮って再発行という形です。
ここまで要した時間は1時間ほど。思いのほかあっさりと手続きが終了、新しい免許証を手にして帰ります。
非常に痛いのが再発行費用。
まず、再発行手数料に2250円、写真代に800円と、QYLDを1株購入できる金額を無駄に使ってしまった。
こうなったら、多少ウサ晴らしをするしかない!
そうでなくても、わざわざこんな遠くまで来たのです。新しい免許証を手にして、ここは一つソロツーリングならぬソロドライブにでも洒落込むとしましょう!
目指すは国道19号。『赤信号は爆走が常識:木曽高速』などとYouTubeで紹介されている道だ。さっそく行ってみましょう。
これぞドライバーたちの心のオアシス
ところで、この元酒屋は優良運転者です。つまり、ゴールド免許を保有しているということです。
高校生のころ、原付バイクの免許を取得しました。大学で、普通自動車免許(もちMT車)を取得しました。社会人となり、大型バイクの免許を取得しました。
これまでの積み重ね、日ごろの行いが良かったため、無事故無違反。ゴールド免許を取得しています。
法定速度を超えるスピードで走ることなど、もってのほか。
どれだけ急いでいても、スピードは絶対に守り、周囲の状況を確かめ安全運転を心がけています。例えそれが、”木曽高速”などと紹介されている国道だったとしても。
だが中には、決まりを守れない人間が存在する。
人がきちんと法定速度で走り、周囲の状況を確認し安全運転をしている中で決まりを守れない悪い人。後ろからクラクションを鳴らし、パッシングをしてくる悪い人。
お前がスピード違反で事故るのは勝手だが、人を巻き込まないようにしてほしい。
そもそも、速度を上げて急ぐ運転をすると「早く着くだろう」という先急ぎ運転は全く意味がないことはすでに統計的に証明されている。詳しくは「交通事故防止の人間科学」を読んでみましょう。
………
………
そんなことを考えていたら… 腹が… 減った…
よし、店を探そう!
さてはて、そんな危ないドライバー達を相手にしながら国道19号を走っているこの状況。果たして、何か店はあるのだろうか?
ここまで、これといった店など見当たらない。一体、店はどこにあるのだろうか?
………
………
あった! 店があったよ! 「よし、でかした!」
「食堂S.S」?
ずいぶん大きな佇まいをしている店だ。駐車場も広々としている。自動車というか、大型トラックも何台も注射できそうなスペースだ。
なるほど、そういう店か!
今いる国道19号、大型トラックがずいぶん行き来している道だ。そして、ここまでの道のりで、まるで店というものが見当たらない。
つまり、この店が想定している客は、運送ドライバー達なのだ!
それは営業時間にも表れています。看板を見てみると、午前6時からの営業となっています。
朝早くから、あるいは、夜遅くまでトラックを走らせているドライバー達のため、早い時間帯から開店をしているということです。
いわば、この店は運送ドライバー達のオアシスといったところか!
となると、メニューも何となく想像できます。
配送時間に追われるドライバー達のため、手軽に食べることができる食事があるに違いない。実入りの少ないドライバー達のため、お手頃価格で食事を提供しているに違いない。
これは期待できそうだ! よし、この店にしよう!
飽きさせない定食屋?
ふむふむ。外観だけでなく、やはり店の中も広々としている。
昨今、ソーシャルディスタンスなるものが重要視されています。店によっては、席数を減らすことで間隔を空けるようにしているとか。この店はそんな心配もなさそうだ。
中に入ってみれば飲食スペースだけでなく、ちょっとした売店スペースまである様子。まさにドライバー達が手軽に利用できるような店だ。
さてはて、メニューの方はどうかな?
ふむふむ… メニュー多すぎじゃね?
いやいや、流石に多すぎじゃね? ここまで多いと、何にしようか迷ってしまう。というか、メニューを全て見るだけでも大変だ。ここはテーブル席にあるメニューから選ぶとしよう。
ふむふむ。これぐらいならば選びやすいというもの。金属製の小さな急須がとってもかわいい。そして思った通り、お手頃価格な食事が提供されています。
だいたい600円~900円。美味しそうな定食メニューが並んでいます。
落ち着け、まだ勝負は始まったばかり!
俺の胃袋の声に耳を傾けるんだ!
俺は今、何を食べるべきだ?
俺の胃袋は今、何を欲している?
よし、決めたぞ!
「すいません、注文お願いします!」
お手軽な和風洋食「カニクリームコロッケ定食」だ!
食事が出てくるまでの間、改めてメニューを見てみます。本当に多彩な定食がそろっています。
一番お高い定食でも、「エビフライ定食」で960円。しかも税込み価格でこれなのだから、驚きの低価格。その辺の和風洋食屋だったら、1600円はしそうなもの。
しかし、待てよ… ここまで低価格帯… まさかこの店、ただならぬ訳があるのでは…?
と、そんなことを考えているうちに注文した定食がやってきた。
注文したのは「カニクリームコロッケ定食」で540円。ワンコイン(ちょい端数あり)定食だ。そして出てきた品がこれ。”シンプルイズベスト”の名に相応しい定食がやってきました。
そのクリームコロッケはまるで崩れた様子がありません。
今から言うことは、あくまでも独自調査だということを断っておきます。ハッキリとしたエビデンスなるものがあるわけではありません。
和風洋食においてクリームコロッケは1つの登竜門。クリームコロッケを美味しく作れることが一流シェフの条件らしいです。
知らんけど…
何はともあれ、こんな美味しそうなクリームコロッケ定食を目の前にして、いつまでも我慢できる人間がいるだろうか? いや、いない(反語)!
さっそく、いただきます!
いいじゃないの、いいじゃないの!
コロッケをかじった瞬間、中からクリーミィ-な具があふれ出てきます! ”シンプルイズベスト”の名に相応しい、これぞクリームコロッケ。”お袋の味”というものを感じてしまいます。
それにしても… アフッアフッ!
一気に口の中にクリーミィ-なクリームコロッケを入れてしまうと、流石に熱い。クリーミィ-なクリームで口が火傷してしまいそうだ。
我慢できずにガッツいてしまうのは分かるが、もう少し落ち着いて食事をせねば!
遠方での食事はまさに一期一会。滅多に出会うことのない食を求め、たどり着いた1つの店。もっと味わって食事をせねば! そして、料理の感想を何とか捻りださなければ!
………
………
と、何やかんや言ったものの、しょせん元酒屋の舌は単純な刺激しか理解できないようです。”ラーメンハゲ”こと芹沢達也のいう味音痴というものです。
でも、いいじゃないの。誰に迷惑をかけているわけでもない。共に食事をしている人がいるわけでもない。今、この場にいるのは自分1人だけ。自分が幸せであれば、それでいいじゃないの。
何が言いたいかというと、とにかく美味しかったです。
最初の1個目はマヨをトッピングして食べる。2個目はマヨ・ソースのトッピングで。3個目はレモン汁をトッピングで食べてみる。
どれもこれも、美味しく食べることができました。そして、料金も税込み540円と、お手頃価格。
気づいてみれば、無言になって… いや、1人だから最初から無言なのですが、無言で夢中になってむしゃむしゃと食べていました。イメージでいうと、こんな感じ。
この価格帯だったら、もう2品ぐらい追加注文してみたいところ。
でも、ここは我慢、我慢。免許証の再発行という思わぬ出費をしてしまいました。投資資金を作るためにも、さらなる節約を心掛けねば!
自分の管理不手際でやってきた免許センター。せっかく遠くまで来たのだから、このまま帰るのも芸がない。思い付きで始めたソロドライブ。そして、出会った1つの店。
こういう思わぬ出会いがあるから、馴染みのない土地で1人ブラブラするのは面白い。
「食堂S.S」。
今日もここはトラックドライバー達のために営業を続けているのでしょう。
ドライバー達にとって、オアシスにともいえるかもしれないこの店。ちょっとした休憩場所としても、なかなか適しているみたいで、落ち着いて食事ができました。
木曽方面はなかなか行く機会がないのですが、夏になり静岡方面へ行く時があったら是非とも利用させてもらいましょう。
さて、新しい免許証を手に入れました。ソロドライブで美味しいものも食べ、いい時間を過ごすことができました。
3月になればバイクを迎えに行きます。その時はどんな店に出会えるのか楽しみです!
それではみなさんご機嫌よう、さようなら!
本日の立ち寄りスポット
お店:食堂S.S
住所:長野県塩尻市贄川1872
営業時間:6:00~20:00
定休日:年末年始、お盆、5月第3日曜
電話番号:0264-34-2234
日本ブログ村に参加しています。よろしければ、ポチっと応援をよろしくお願いします!