「消防団」と聞くと、正直あまりいいイメージを持っていない人の方が多いと思います。
「飲み会ばかりやっている」
「金の流れが不透明」
無論、全国にはそういう地域もあるでしょう。でも、真面目に取り組んでいる地域だってあるんですよ。
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来年度の方針を検討、活動内容を大幅に変更する
3月に入り、来年度の活動方針を決める季節になりました。
2月~3月になると、村内在住の若者に消防団入団の勧誘に出かけます。そして今回、1人来年度入団してくれることとなりました。
正直、その勧誘先の家庭は少々訳アリ。父親が若いころは消防団員としてバリバリ活動していたわけですが、今は家庭がちょっと…
ダメもとで既に入団している勧誘先の同級生を引き連れて、家庭訪問を行った次第です。
やっぱり、多少は知っている人がいた方が入団もしやすいと考えてのことです。入団も最初は渋るかなと思いましたが、そんなことはありませんでした。
「いいですよ。入団しますよ。」
けっこう仲が良かったらしく、思いのほかすんなりとOKをもらうことが出来ました。
実にありがたい。今となっては、入団してくれるだけでもありがたい。
全国的に消防団員減少に悩まされている自治体があります。元酒屋が住んでいる村でも、同じことが起きています。
団員数の減少で、消防団としても改革を迫られています。
これまで通りの訓練を行おうとすると、どうしても1人当たりの負担が大きくなってしまいます。
それぞれ仕事を持ち、プライベートの時間を削って活動に参加しています。近隣地域では、その負担を嫌がって入団を断るケースが多いと聞きます。
有事の際、消防団として十分な活動が出来るよう訓練を行う。一方で、極力負担と感じないような活動にシフトしていく必要がある。
先々の消防団の在り方を考え、手探りではありますが、いろんな試みを行ってみるといった感じです。
負担軽減の一環、ポンプ操法大会の中止
団員の負担軽減の一環として、来年度からポンプ操法大会の開催取りやめとなりました。
例年6月下旬に村の大会が行われていました。
それに向けて、4月下旬ごろになると週3~4日の訓練を行っていました。大会1ヶ月前あたりからは週5日の訓練を行っていました。
近隣住民からすると、これが非常に団員たちの負担になっているのではという指摘があります。
実際、人数が多ければ、その分訓練をサポート出来る人もいます。少ない人数では、全てのことを限られた人たちでやらざるを得ません。
人が少ないと分かっているから、訓練に出ないということは、そうそう出来ません。
消防団活動にも、各団員の職場の協力が必要となってきます。
無理を言って、操法の時期だけ残業0で定時帰りさせてもらうという団員もいます。働き方・勤務時間の関係上、なかなか難しくなっています。
まずはポンプ操法大会開催を完全に取りやめ、団員の負担を減らそうとしています。
ただし、大会がなくなったことで「ポンプの扱いが出来なくなりました」なんてことがあってはいけません。
あくまで大会形式としてのポンプ操法は取りやめるということです。それに変わる形で、年間を通して別の訓練を行います。
内容については検討中。今月中旬には一つの方針として決めることになるでしょう。
最低限、団員全員が村内の現場に応じて小型ポンプ・ポンプ車を扱うことが出来る、基本的な救護方法を理解している。
来年度は新しい試みを行うことになります。当然、上手くいかないことも出てくるでしょう。
有事の際、消防団として十分な活動が出来るように技能習得に励む。一方で、団員数が減少する中、1人当たりの負担を減らせるような活動に変更する。
両立させるのは難しいですが、先送りにすることが出来ない問題です。
やるしかない!
自分達の地域は、自分達で守る。より気を引き締めて、日々の活動に励むとします。
おまけ(先輩からの寄付)
おニューの石油ストーブ
今年度、定年退団される先輩方から、おニューの石油ストーブを寄付していただきました。
諸先輩方、ありがとうございます!
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