日本の夏は、暑すぎる!
いったい、いつから日本の夏はこうなってしまったのか?! 元酒屋が小坊のころは、もう少し涼しげなものでした。エアコン? そんなものは甘えだ! 扇風機だって、贅沢品だ!
ところが今やエアコンの使用は当たり前。通っていた小学校もいつの間にやら全教室にエアコンが設置されている始末。行政側も、適切にエアコンを使用しましょうと推奨していますね。
どういうことだ! 長野県は本州屈指の避暑地ではなかったのか! これでは、他の地域と変わらないではないか! 蚊がいないことはいいかもね。でも、こんな夏耐えられない!
そうだ! 高原へ行こう!
contents
バイクの女神が微笑む高原ロード ”ビーナスライン”へ
そんなこんなで、ここは”涼”が必要であることに気が付きました。この日は実にいい天気です。ツーリングをするには良き日ですね。
とはいうものの、完全に思い付きのツーリング。涼を求めるのに最適な場所はどこなのか。手軽に気軽に日帰りで行ける場所はどこなのか。答えは決まっていますね。
長野県の定番スポット”ビーナスライン”です!
先に、ビーナスラインについて簡単に説明しておきましょう。「この場所を知らないライダーはモグリだ!」と言い切れるほどの定番スポットではありますが、少々お付き合いください。
本州のほぼ中心に位置し、関東地方や東海地方からでも十分に日帰りツーリングの圏内となる長野県。この長野にある、中央道から簡単にアクセスできる絶景道がビーナスラインです。
蓼科高原、白樺湖、霧ヶ峰、美ヶ原…
名前を聞くだけでも爽やかな高原の風を感じる景勝地の数々。茅野市街に始まり、八ヶ岳山麓を駆け抜けながらこれらを結ぶ道になります。
余談ですが、”霧ヶ峰”は三菱が販売しているエアコンの商品ブランドにもなっていますね。
さて女神の名にふさわしい美麗な景観を存分に楽しむことができるこの道は、全長76kmと走りごたえが十分あります。標高800mの茅野市街から2000mの美ヶ原高原に至るまで、素晴らしい眺望が続くのです!
ただし、ここで注意点があります。
道中のレイアウトは変化に富んでいますが、道幅が狭く曲がりくねっているので、その絶景に見とれないように注意が必要です。また、高原だけに霧が発生しやすく、好天時も急激に気温が下がることも。距離もあるので、万全な装備を用意した方がいいでしょう。
また、霧ヶ峰は観光客も多くいます。土日になると道中の道の駅なども混雑しているので注意が必要です。また、ヘアピンコーナーも多いので、スピードには気を付けてください。
ビーナスラインは美ヶ原高原美術館で終了しますが、これだけで終わるのはもったいないことです。
ビーナスラインとともにおすすめしたい絶景道があります。それが”美ヶ原道路”で、諏訪方面からビーナスラインを上ってきたライダーにとって、この道は終点・美ヶ原のちょうど裏側にあります。
つまり、最高峰となる王ヶ頭を挟んだ北西方向にこの道が存在します。
地図上で見ると、目と鼻の先のような距離ですが、美ヶ原の環境保護のため美ヶ原自然保護センターからの車両の乗り入れは禁止されています。つまり、美術館から先は大きく迂回する必要があります。
昼間は普段から交通量は少ないですが、道幅も狭くて険しい道であり、中上級者向けの道といえます。わずか数キロで、この美ヶ原高原道路は終点となりますが、この区間の眺望は別格です。
天気が良ければ、これぞ天空の楽園!
時間に余裕があるのなら、ぜひともトライしていただきたい道になります。
ちなみにこの元酒屋にとって、美ヶ原高原道路は少々苦い思い出があります。実は、ライダーデビューして間もないころ、ここで自損事故を起こしているのです。
前述の通り、この道は狭くて険しい道です。カーブに差し掛かった時、対向車にぶつかりそうになりとっさに避けました。その時にバランスを崩し、足首を車体と地面に強く下敷きにしてしまったのです。
結果として、左足の腓骨を骨折。手術を受けることになり、全治4ヶ月のケガとなりました。ライダーの方々はくれぐれも安全に注意して交通するようにしましょう。
”涼”を求めて、出発だ!
ただ今の時刻は7:00。出発の朝がやってきました。ビーナスラインへは過去何度も行ったことがあります。毎年のように行っています。地図は頭の中にマッピング済み。この時間でも十分堪能できるでしょう。
そのビーナスラインへは松本方面から行くか、茅野・諏訪方面から行くか2つの選択肢があります。ここは茅野・諏訪方面から行くことにします。
というのも、松本方面から美ヶ原高原道路に行くには途中道路工事がされているかもしれないからです。
あれは去年の話です。普段は茅野・諏訪方面からビーナスラインを走っていたのを、逆側から行ってみようと思い立ちました。そして松本市から美ヶ原高原道路へ入るときでした。何と道路が崩れたとかで立ち入り禁止になっていたのです。
もう1年以上経過しているので、大丈夫だとは思います。それでも念のため、確実にビーナスラインを走るために今回も茅野・諏訪方面から行くことにします。工事は終わっているといいのですけどね。
そんなこんなで自宅を出発します。まずはいつも通りの峠道を走ります。この途中は車の通りが少なく、ローリング族達はドゥンッドゥンッと謎の爆音を発しながら駆け抜けていきます。あの謎の爆音は一体何なのか?
しかしそこは元酒屋。
きちんと道路交通法を守ります。法定速度はきちんと守ります。こうしてのんびりとした時間で風になることこそ下道ツーリングの良さでもあると考えています。もちろん、普段の車を運転する時も法定速度はきちんと守ります。
たまに法定速度を無視する輩に煽り運転を受けることもありますが… 速度制限を守れない人は、いつかハードラックとダンスッちまうことでしょう。
そして走ることどれぐらいの時間が経ったことだろうか。今、眼前に広がっているのは茅野・諏訪の町です。元酒屋は「杖突峠 峠の茶屋」の展望台にいます。正確には、展望台の入り口ですね。
ここは茅野・諏訪の街を見下ろしながら食事等ができる休憩所になります。この時間帯は営業開始前ですどね。
しかし、1つだけ残念なお知らせがあります。
この峠の茶屋ですが、現在展望台は立ち入り禁止になっているのです。私有地であることはわかっています。そりゃ誰かの土地なのだろうことは言われずともというものです。でも、完全に施錠されているのはどういうことなのか? いつかまた、この展望台に入れる日は来るのだろうか?
みなさんに諏訪湖まで眺めることができる見事な風景を紹介できなくて、残念なことです。
う~む…
入れないものは仕方がありません。またいつの日か入れる日が来るのを願っています。あるいは、食事処を利用する時に、お店の人に聞いてみるのもいいかもしれませんね。屋内からでしか街並みを拝見出来ないのは、やっぱり物足りない。
一時休憩もここまでにして、そろそろ出発することにします。ここからは一気に峠を下り、茅野・諏訪の町に入ります。街中に入ってしまえば、ビーナスラインの入り口はすぐそこです。
本日は晴天なり。風になるにはいい日です。
っとその前に一応看板地図を確認しておきます。ビーナスラインは何度も通い、頭の中にマッピングは完了済み。それでも一番厄介なのは”慣れていること”です。その慣れが思わぬ事故を引き起こしかねません。あらためて地図を確認し、安全なツーリングを行えるようにしましょう。
この峠の茶屋には看板地図が設置されています。ここでマッピングした地図をキチンと補正しておくことにします。それが終わったら出発です。ここから一気にビーナスラインまで突入するとしましょう!
バイカーの聖地”ビーナスライン” 一陣の風に俺はなる!
峠の茶屋を出て、どれぐらいの時間が経ったのだろうか… 俺は今、一陣の風になっている…
街中では味わうことのできない圧倒的な解放感。この気持ちよさが東京・大阪あたりの人間には味わうことができないのです。何故ならば、都会には自然がないから。自然がない都会人たちには、五感を鍛えることなどできないでしょう。
ビーナスラインの道中には、いくつか展望スポットが存在します。時間は十分にあります。この時間にこの場所で何かしなくてはといったことはありません。のんびりと時間を過ごすとしましょう。辛い出来事ばかりで擦り減っていく心を癒していくのです。
本日のビーナスライン 癒しスポットその1 ~蓼科 女の神展望台~
そして今の俺は、蓼科高原の展望台から眼前に広がる雄大な自然のギャラクシーを眺めています。ここはビーナスラインにある展望スポットの1つ”蓼科 女の神展望台”になります。
ここはビーナスライン沿い、標高1700m地点にある女の神展望台からの眺めです。本当に晴れ渡った天気です。雲もほとんどありません。空も澄み渡っています。
八ヶ岳、南アルプスの山々が見渡せ、八ヶ岳の裾野に広がる広大な森が眼下に広がります。噂によると、この付近では鹿の群れの目撃情報があるそうです。あまりスピードを出さずに安全第一で運転しましょう。
それにしても、本当にいい気分です。蓼科から雄大な自然のギャラクシーを感じることができます。と思っていると、バイカーが次々と通り過ぎていきました。グループツーリングですね。元酒屋はもっぱらソロ専ですが、近くにバイカー仲間がいたらどこかに出かけていきたいものですね。
ただ、今のバイカーに対して少々気になるところが。それは、関東圏(東京)ナンバーだったことです。
けしからん! いや、普段ならウェルカムの姿勢で楽しんでいってねと言うところです。しかし、今は社会事情に訳アリだということは誰もが知るところでしょう。特殊な社会になっています。
自粛せよ! 都会人たちよ!
実は東京住まいの親族がいます。そちらはきちんと極力行動制限をかけているのか聞いたことがあります。不要不急の外出は避けているのでしょうか。ここでいう”要”の定義とは「自分、または他者の命を繋ぎとめるための行動」をさします。
腹が減ったのならば、食品を買いに行かなければいけません。何か具合が悪いのならば、薬を買うこともあるでしょう。それらの店を運営するための人員も必要になってきます。
こうして誰かの命にかかわることが”要”の行動になりますね。では、今の都会人たちは一体何をしているのか。誰もが不要の行動をしているではないか。いくら地方ががんばっても、人口の多さ、人口密度の高さは都会が上回っています。彼ら自身がどうにかせんことにはどうしようもないことでしょう。
自粛せよ! 都会人たちよ!
それはさておき、この癒される女の神展望台で休憩と景色を楽しみました。そろそろ出発するとしましょう。この先には道の駅があります。そこで軽食といきますか。
最後に自撮りを少々… と思ったが、自撮り棒を忘れてしまいました! 何たる失態!
仕方がありませんね。ここは何とか短い腕を必死に伸ばして、ヘタクソな自撮りで我慢するとします。はい、チーズ牛丼!
本日のビーナスライン 癒しスポットその2 ~霧ヶ峰ビーナス~
女の神展望台を出てからもうしばらく走ります。途中でもう一度展望台にて休憩をしました。そこからは蓼科、諏訪、軽井沢地区の下界の様子を眺めることができます。
ここから見える湖は”白樺湖”というものでいいのだろうか? 大雑把なマップは頭の中にマッピングされているものの、細かい地域の名称などは覚えきれていません。だから多分、あれは白樺湖でいいのかな? この時は写真撮影をしたらすぐに出発するつもり。地図を取り出していないので、詳細を確認していませんでした。
時に、白樺湖といえば”白樺リゾート 池の平ファミリーランド”なるものが存在します。いわゆる遊園地です。ファミリー向けの遊園地です。ここに来るまでの道中、道沿いにあります。
昔一度だけ行ったことがあります。また行きたいものなのですが、アラフォー独身コドオジ男が1人で行くにはかなりハードルが高い。1人ディズニーや1人花屋敷ならば余裕だったりするのですが、この施設はさすがにファミリー向けすぎます。いつかもう一度行ってみたいものです。
………
………
………
そんなこんなで写真撮影を終わらせて出発します。もう少しだけ走らせます。続いての目的に到着したので、駐車場に向かいます。自粛ムードはどこへやら、県外からのバイカーやカイヤーが多く見られます。普段だったら大歓迎なのですけどね。
ここはビーナスラインのほぼ真ん中あたりにある道の駅になります。その名も”霧ヶ峰ビーナス”。標高1660mの霧ヶ峰インターチェンジにある道の駅になります。
食事処もあり、土産屋もあり、乗馬コーナーもあり、飛行機コーナーもあり。なんでもござれの道の駅。
食事処のテーブル席からは、霧ヶ峰高原の風景を眺望できます。周囲360度の大パノラマの霧ヶ峰高原。どこまで本当なのか分かりませんが、天気の良い日ならば富士山までも眺めることができるとか。でも、ここからだと見えた所で富士山は小さく見えるのでしょう。素人にはどれが富士山なのか見わけがつかないかもしれません。
ここの売店で、少々軽食をいただくとしましょう。他に今回のツーリング土産もここで購入します。
こういう特殊な環境下にあるお店は、販売しているものが二極化するものだと勝手に考えています。「どこにでも売ってそうな物」か、「ここでしか買えない珍味」か。
どちらにしても、観光客向けの施設であることに変わりはありません。”美味しい”と思うものが販売しているはず。ここで軽食として、のんびりとした時間を過ごしましょう。他にも周囲の散策に出かけるとします。
ちなみにこの道の駅の個人的なおすすめは”牛乳ソフトクリーム”と”焼きトウモロコシ”になります。
ソフトクリームは何といっても濃いのです。濃厚です。Noooo~Koooo~なのです。口にした瞬間、口の中に牛乳のあれこれが広がっていきます。カルボナ~ラとか言っている場合じゃないよ日本人。焼きトウモロコシに至っては、甘味が口の中に広がっていきます。1粒1粒がとても大きく、シャキシャキ食べることができます。
でも、今回は少しだけ変化球を加えることにします。
本日の注文は”鹿肉の串焼き”です。お土産には信州のそば粉入りのパスタである”タリアテッレ”。見た目からして約束された美味しさであることが容易に想像つくでしょう。タリアテッレについては家に帰ってからジックリと食べるとします。ここでは鹿肉の串焼きを思いっきりかぶり付きたいと思います! いただきます!
思った通りです。食べた瞬間に口の中に肉汁が広がっていきます。焼き加減はウェルダンですね。でも、焼き過ぎて固くなっているということはありません。表面はカリっと焼いて肉汁を閉じ込め、中身は程よく火が通りつつモチモチした歯ごたえです。牛肉の串焼きとか、豚の串焼きとか言っている場合ではありませんよ、日本人!
そして、口の中に広がる肉汁です。これは東京の高級焼き肉店では決して味わうことのできない高級な味になります。この味を知らない東京人。焼き鳥とか言っている場合ではありませんよ、東京人。がんばれ、東京人。何より、口の中に広がっていく肉汁です。
っと、少し興奮しすぎてしまいました。とにかく、鹿肉の肉汁が最高だったといいたいのです。鹿肉は長野県でも割と食べられる場所が限られています。猟友会を入っているハンターもやっている友人に聞いたことがあります。鹿肉を美味しくするには、仕留めた直後の処理にかかっているとのこと。それはそのハンターの技量次第だそうです。
となると、これだけの美味しい鹿肉の串焼きが肉汁タップリで美味しく食べることができるのです。この鹿肉を狩ったハンターは素人ではありませんね。相当な腕のいいハンターであることが予想されます。
さてはて、美味しい鹿肉も食べてお土産も用意しました。ここからは、道の駅周辺の散策といきましょう。
道路を挟んで道の駅の隣には乗馬体験のできるお馬さんが存在します。運営しているのは霧ヶ峰乗馬クラブ。日本一の標高の高さにある乗馬コースだそうです。本当かどうかは知りません。基本的には”引き馬”がメインなのですが、経験者は自分で操作することができるようです。もちろん、職員が近くにいる状態ですが。
軽く驚くだろうことは、”蹄鉄”がその場で販売していることです。
蹄鉄とは、主に馬の蹄を保護するために装着される、U字型の保護具のことです。蹄鉄は蹄の破損を防止し、摩耗を防ぐために使用されます。野生の馬と違い、飼育されている馬は蹄が弱くて摩耗してしまいます。これを避けるために蹄鉄が使われます。牛やロバ用の蹄鉄もあるそうですね。
正直なところ、買ったところで何かに使うというわけではないでしょう。一口に蹄鉄といっても、馬それぞれ足のサイズだってあるでしょうしね。いわゆる、記念品的な意味合いで販売しているのだと思います。
その乗馬コースにいるお馬さんですが、どうやらちょうど観光客が乗馬の受付をして乗馬に行ってしまったようです。しかも、おそらくは経験者なのでしょう。スタッフの手を借りることなく、お馬さんを歩かせています。なんて羨ましい光景なのでしょう!
そして今は1頭のお馬さんがのほほんと過ごしています。ちょっとだけ遠くて顔までは確認できませんが、おとなしく穏やかな時間を過ごしているように見えます。カワイイ!
他にもこの霧ヶ峰ビーナスにはグライダーの滑空場があります。霧ヶ峰ビーナスからけっこう歩くことになりますが、駐車場からでも何機か飛行機を確認できます。
良い天気の中、澄み渡った大空を飛び回る。きっと、長野県がもつ雄大な自然のギャラクシーを感じることができる空の旅を堪能できることでしょう。
このグライダーですが、元酒屋は未経験です。そもそも、グライダーに搭乗するにはどうすればよいのか見当もつきません。本当にどうすればいいんだ! どうやったら長野県の大自然の大空から、自然のギャラクシーを感じる空の旅を実行することができるのだろうか?!
ググレカス! などと思うなかれ。知らないことは調べることができないのですよ。例えば、その場にある物の名前がわからないならば、どうやってGoogle検索をかけろというのでしょうか?
いずれにしても、この霧ヶ峰ビーナスは食事や散歩だけでなく、様々な体験ができる道の駅スポットとなります。大自然のギャラクシーを感じるには最適かもしれません。
さて、腹ごなしに周辺地域の散策も終了しました。カワイイの化身であるお馬さんを見て癒されることにも成功しました。鹿肉の串焼きを食べて、お土産の用意もできました。そろそろ出発するとしましょう。
次に向かうのは、ビーナスラインの観光スポットの最高峰である”王ヶ頭”です!
本日のビーナスライン 癒しスポットその3 ~王ヶ頭~
そして、今回のビーナスラインツーリングのメインディッシュへと進んでいきます。その名も”王ヶ頭(おうがとう)”です。
”王ヶ頭”とは、標高2034mで美ヶ原高原の最高峰に位置します。一帯は平坦な地形で遠く富士山をはじめ、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、乗鞍岳、御嶽山、浅間山など見渡す限りの大パノラマが広がります。また、周辺には各種電波塔が立ち並びます。
最終目的地には”天空のリゾート 王ヶ頭ホテル”もあります。
ただし、ここまでは自動車やバイクで行くことはできません。離れた場所に駐車場があるので、そこで駐車し、そこからはホテルまで歩いて向かうことになります。登山道などに寄り道しなければ、だいたい徒歩60分といったところでしょうか。
その道中には牛・馬の放牧地が広がっています。カワユイ動物たちが待ち構えていることでしょう。
霧ヶ峰ビーナスを出発してからどれくらい経ったでしょうか。王ヶ頭へ向かうための駐車場に到着しました。ここは宿泊施設も兼ねているお土産屋、食事処になります。ここからビーナスライン最高峰である王ヶ頭に向かいます。
駐車場には県内外のバイカー、カイヤーがたくさんいます。
皆さん、現実の苦しさから解放されるためなのでしょう。長野県が誇る大自然のギャラクシーに癒されるためにはるばるやってきています。コロナ騒動が収束していないなか、少々複雑な思いもありますが、基本的には大歓迎です。みんなで雄大な大自然のギャラクシーで癒されましょう。
ここから最高峰である王ヶ頭へはだいたい徒歩で60分ほどかかります。ただし、途中登山道から入る道もあります。そこを通るならば、もう少し時間がかかるでしょう。今回はその登山道を通ることにしました。
王ヶ頭へ向かう道中、広々とした放牧地が広がっています。一体何頭いるのでしょうか? 放牧中の牛たちが出迎えてくれます。王ヶ頭スタッフたちが岩場に塩をまいています。塩をペロペロペロリンチョ。長い舌を出しながら舐め舐めしている様子を見学出来ました。
また、お馬さんたちも何頭か存在します。今回はやりませんでしたが、100円でおやつのニンジンを買ってのエサやりができます。
それにしても、ここまで柵の近くまで来てくれるのは元酒屋の経験上ではなかなかありませんでした。いまいち訪れるタイミングが合わなかったのか、たいてい放牧地の遥か彼方でのほほんと過ごしている姿しか目にしたことがありません。
ここはせっかくのシャッターチャンスがやってきたのです。自撮り棒はありませんが、短い腕を必死に伸ばして、牛さんたちとのツーショット写真を撮ることにします。
ところで巷では”ウマ娘”なるものが大流行していますね。仮の話ですよ。あくまでも仮定の話です。”ウシ娘”なるものがあったとしたら、いったいどんなキャラクターデザインになるのでしょうね。やっぱり、ネムがンボインボイなデザインなのかな。とっても柔らかそうな肉体の持ち主になるのかな。烈火の炎の牛子さんみたいになるのかな。
フッフッ… ちょっとだけキモイ妄想をしてしまいましたね。
とにかく牛さんとお馬さんがいる放牧地の道のりを越えていきます。ここで、道中2つの選択肢が発生する場所へとたどり着きます。
それは登山道方面から王ヶ頭へ向かうか、それとも放牧地に沿って整備された道で王ヶ頭へ向かうか。
今回の選択は”登山道から王ヶ頭へ向かう”です。特に何か時間を気にしなければならないスポットがあるわけでもありません。ここは大自然のギャラクシーを優先し、登山道からのんびりと王ヶ頭へ向かうとしましょう。
ただし、この登山道には注意点があります。それは道中は何か事故があっても完全に自己責任であるという点です。その注意点についてはきちんと看板に記載されています。
もしも足を崩して崖から落ちてしまったら…
そんな心配もしてしまうかもしれませんが、大自然のギャラクシーを感じることに安全など求めてはいけません。この非日常こそが大自然のギャラクシーを感じるために必要なことなのです。
それでは、いざ登山道へ向かいます。何か登山の装備を整えているわけではありません。途中で何かあったら、間違いなくケガをするのでしょう。しかし、世の中には決して逃げてはいけない大自然が存在します。ひょっとしたら崖から転げ落ちてしまう映像を撮影するかもしれませんが、どうか元酒屋の無事を祈っていてください。
不安定な足場の中、自然のギャラクシーを感じながら進んでいきました。
歩いていたら、だんだん体が熱くなってきました。気温も何だか高くなってきているような気がします。”涼”を求めて高原にやってきたのですが、まるで涼を感じることがありません。高原だからまだこの程度ですんでいるのでしょうか。いずれにしても、日本の夏は暑すぎる!
それはさておき、美ヶ原高原の最高峰である王ヶ頭までたどり着きました。その標高は2034m。崖の先端から下界を眺めていると、何だかムフフがキュンッとしてきます。これでもう少し”涼”があれば、今日のツーリングは大成功といえるのですが、それはどうやら贅沢のようです。
今しばらく、この場で長野県が誇る雄大な大自然のギャラクシーを感じる時間を大切にするとします。
ところで、この王ヶ頭には”王ヶ頭ホテル”なる宿泊施設があります。景観や雲海を雲上で楽しむことができます。元酒屋は宿泊したことはありません。
ただ噂によると、早朝の日の出の時間帯は雲の上からのご来光を眺めることができるとか。また、当然ですが周囲には民家などはありません。町の光がないので、夜は星空が非常にきれいだそうです。いずれは運命の人と一緒に宿泊してみたいものです。
さて、”涼”を求めて高原にやってきたのですが、これが日本の夏なのでしょうか。正直なところあまり涼を感じることはありませんでした。高原といえども非常に暑い。湿気がないから蒸すような暑さではありません。そのあたりはまだましなのかもしれませんね。
高原でこの有様です。果たしてこの日の下界の気温や湿度はどれほどのものなのでしょうか。なかなかに過酷な状態であることは想像できそうです。もっとも、きちんと鍛えている身としては、熱中症なんてものにかかることはありませんけどね。
ビーナスラインの最高峰である王ヶ頭の散策は終了しました。ここからもう少し走ればビーナスラインの終点になります。そこまで一気に走りぬいてしまいましょう。
本日のビーナスライン 癒しスポットその4 ~道の駅 美ヶ原高原~
王ヶ頭へ向かうために駐車しておいた駐車場を出発しました。
そこからほんの10分程度の距離でしょうか。いや、そんなにかからなかったかな。いよいよビーナスラインの終点である”道の駅 美ヶ原高原”に到着しました。ここは標高2000m。ビーナスライン終点の「美ヶ原高原美術館」に隣接する道の駅です。
広い売店「ショッピングモール」は、信州の特産品はもちろん、アートグッズまで幅広い品揃えです。展望レストランは2店舗あり、浅間山佐久平展望の「和食処・麻の葉」、北アルプス展望の「レストラン・コンポート」があります。広大な景色が広がる「展望テラス」には、椅子テーブルが完備され、軽食・喫茶のミニ売店もあり、ゆっくりできます。
大変多くのバイカー、カイヤーが訪れています。
くどいようですが、普段だったら大歓迎です。ともに長野県が誇る雄大な大自然のギャラクシーで癒されようではありませんか。でも、今は少々特殊な社会事情にあります。飽食を満喫している都会人たちが限られた資源を大切にしている地方に遊びに出かけるのはいかがのものかと。
自粛せよ、都会人たちよ。
まあ、口には出しませんけどね。わざわざそれをあちこちに言いふらして回るのも野暮というものです。注意すべきことは注意し、それぞれ自然のギャラクシーを感じてください。
ところで、前述の通りここは美ヶ原高原美術館に隣接する道の駅です。この道の駅から入場チケットを購入し、美術館へと向かいます。
この美ヶ原高原美術館は長野県の中央、八ヶ岳中信高原国定公園の北東部に位置します。北アルプスをはじめとする雄大な山並など360度の眺望と200種類以上にも及ぶ高山植物が魅力の日本一美しい高原といわれています。
美ヶ原高原美術館はその一角に、1981年6月、箱根・彫刻の森美術館の姉妹館として開館しました。緑あふれる草原の屋外展示場に現代彫刻を中心に常設展示する、ユニークでスケールの大きい野外彫刻美術館です。屋外展示場のほか、室内展示場もあり様々なアートがお楽しみいただけます。
つまり、長野県が誇る雄大な大自然のギャラクシーを感じることができる施設だということです。今回は入場することはありませんでしたが、また機会がありましたら内部状況を紹介しようと思います。
これにて、本日の”涼”を感じるためのツーリングの終点を迎えました。後は自宅に帰るとします。無事に自宅に帰るまでがツーリングです。最後のひとっ走り、行ってみましょう。
未だ工事中の通行止め ”美ヶ原高原道路”
ここから向かうのは”美ヶ原高原道路”です。
すでに紹介しましたが、この区間は道幅が狭く険しい道。中上級者向けのバイカーが通る道になります。バイカー初心者だったころ、ここで骨折をしてしまった苦い思い出があります。
今回、この道で確認したいことがありました。昨年通ろうとしたときは、途中の道が崩れてしまったとかで道路工事中。完全に通行止めの状態でした。あれから1年が経過しています。現在の様子はどうなっているのか確認してみましょう。
もしも、無事に交通できるようならば、そのまま走ろうと思います。この道を行けば、最終的には松本市にたどり着きます。さあ、はたしてどうなっているのか確認してみましょう。
”武石観光センター”に到着しました。
美ヶ原高原(ビーナスライン、美ヶ原高原美術館)への東側入口です。松本市(武石峠、王ケ頭、松本城)への分岐点にある「巣栗渓谷 緑の広場」は、食事 や休憩、特産品のショッピングができる武石観光センターを中心に、釣り堀やキャンプ場があり、家族で楽しめる観光スポットになっています。
ここで少しトイレ休憩。あと何と言いましょうか、けっこう歩き回っていたので何だか眠くなってきました。ベンチに座って仮眠をとるとします。
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15分ぐらい経ったのかな。そろそろ出発するとします。
ここからは美ヶ原高原道路へ向かいます。できれば工事が終わり、交通可能であることを願っています。同じ道を通って帰るのも何だか面白味がありませんしね。森の中を駆け回るのも実に気分がいいものです。それでは行ってみましょう。
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結論を言いますと、未だ道路工事中であり、美ヶ原高原道路は立ち入り禁止になっていました。
う~む。残念。
この長野県が誇る雄大な大自然のギャラクシーに癒される旅も、最後は上手くいかなかったようです。そういえば心なしか周囲の気温が高くなっているような気がします。それに加えて、この蒸し暑さ。王ヶ頭でもやや暑さを感じていましたが、下界はさらに蒸し暑い。癒されていた心がだんだんと荒んでいくのを感じています。
とはいえ、工事中は工事中。通行止めは通行止め。通れないものは通れない。文句を言っても仕方がありません。どうやら今年の冬に工事は終了するようです。
そう言いつつ、元来た道に進みます。すなわち、諏訪・茅野方面へ向かいます。美ヶ原高原道路から見える松本市の光景を紹介できなかったのは残念ですが、また来年にでも紹介しようと思います。
それでは、このまま自宅へ帰るとします。
”涼”は感じることのなかった高原地帯
この日のツーリングのきっかけとなったのは、日本の夏が熱すぎることにあります。そこで”涼”を感じるために高原へのツーリングに繋がっていきました。
結論からすれば、”涼”を感じることはあまりありませんでした。
下界に比べて湿度が低く、少しは暑さが和らいでいるかなという程度。山の上はそれそれでけっこう暑いものでした。これほどまでに日本の夏が暑くなっているのかと痛感する1日でした。
収穫があったとすれば、長野県が誇る雄大な大自然のギャラクシーに癒されたことでしょう。
東京・大阪のようなところには、人の手で作られたエセ自然しかないのに対し、ここにはガチ自然が存在します。観光客向けに少々手を加えているとはいえ、都会人たちには想像のできない体験がここにはあります。コロナ騒動が収束したら、ぜひとも来ていただきたい。
これからもしばらくは暑い夏が続いて行きます。
次回も一応目的として”涼”を感じるためのツーリングに出かけようと思います。現時点で候補に挙がっているのは、”志賀草津道路”になります。
山岳の絶景を楽しみたいなら、日本随一といえる道路だと考えています。ここは長野県と群馬県にまたがるようにできている山岳道路になります。
長野県側から走り、群馬県に抜ける。道中は雄大な大自然のギャラクシーを前に、自分の存在を確かめる。そして、草津温泉で湯に入りながら心身ともに癒される。
我ながら、いいツーリングプランだと思います。
ただ山岳道路であるだけに、注意点もあります。付近は活火山のある道路になります。火山の状態によってはバイクは通行禁止になることもありました。事前に情報を仕入れておく必要がありますね。
っというわけで、これで「ツーリングレポート ビーナスライン編」を終了します。ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
またの機会を楽しみにしてください。
ビーナスライン 本日の立ち寄りスポット
今回のツーリングはビーナスラインに出かけました。道中には、あちらこちらに展望台スポットが存在します。それぞれ違った下界の風景を眺めることができます。
全てに駐車し、散策するには時間がかかりすぎるかもしれません。それでも、もし時間がとれるようならば、それぞれの風景を楽しんでみてはいかがでしょうか。
立ち寄りスポット1 「杖突峠 峠の茶屋」
立ち寄りスポット2 「蓼科 女の神展望台」
所在地:〒391-0301 長野県茅野市北山蓼科
立ち寄りスポット3 「霧ヶ峰ビーナス」
立ち寄りスポット4 「王ヶ頭」
所在地:〒390-0222 長野県松本市入山辺8964
王ヶ頭ホテルURL:https://www.ougatou.jp/
立ち寄りスポット5 「道の駅 美ヶ原高原」
立ち寄りスポット6 「武石観光センター」
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