かねてから老後資金対策のため、iDeCo加入を検討していました。ところが、規約の関係で断念。
紆余曲折あり、企業型DCに加入することにしました。来年度から積立て開始です。
今回は積立てを開始する「DCダイワ外国株式インデックス」について調べてみました。
contents
DCダイワ外国株式インデックス基本情報
企業型DCで扱う商品は多々ありましたが、DCダイワ外国株式インデックスの積立てを行います。
まずは、基本情報についてまとめてみます。
運用会社 | 大和アセットマネジメント |
設定日 | 2003年1月27日 |
運用形態 | インデックスファンド |
投資形態 | ファミリーファンド |
ベンチマーク | MSCIコクサイ指数(円ベース) |
購入時手数料 | 無 |
信託財産留保額 | 無 |
信託報酬 | 0.273% |
実質コスト | 0.309% |
純資産総額 | 1158.11億円(2021年3月21日時点) |
投資対象
ベンチマークはMSCIコクサイ指数(円ベース)で、日本を除く世界の株式に投資しています。
投資している銘柄は1292銘柄(2021年2月20日時点)。
投資先がアメリカへ約71.8%、イギリスに4.5%と、ほぼアメリカ集中投資型のファンドといえるかもしれません。
それぞれの資産クラスは次の表の通りです。
(引用元:運用目論見書2020年2月20日)
組み入れ銘柄1位は「アップル」で4.2%。
以下3~6位に「マイクロソフト」、「アマゾン」、「フェイスブック」、「アルファベット(グーグル)」が並びます。
流石のGAFAMです。グロース株の筆頭として、投資対象から外すことが出来ないといったところでしょう。
それでも組み入れ銘柄1位のアップルでも4.2%と広く分散されていることが分かります。
組み入れ銘柄2位の「S&P500 EMINI FUT」だけ聞いたことがありません。軽く調べてみましたが、先物取引関係の会社なのかな?
とりあえずはよく分からない会社です。
「理解できないものに投資はしない」というのは、ウォーレンバフェットの投資方針の1つですね。
こうした自分が分からない会社にプロが代理(?)で投資してくれるのも、投資信託の魅力です。後は、そのファンドの方針が自分に理解できるかの問題になりますね。
手数料(信託報酬、実質コストなど)
近年は、信託報酬の低さをウリにしているファンドがどんどん登場しています。
このファンドの信託報酬は0.273%(税込み)。
実質コストは0.309%(税込み)。
購入時手数は料無料(ノーロード)、信託財産留保額はかかりません。
ここで、iDeCoで採用されているインデックスファンドと比較してみます。比較対象は全世界株式型、または米国株式型になります。
証券会社によって、取り扱っていない商品がありますので、注意してください。
ファンド | 純資産額 | 収益率(設定来) | 信託報酬 |
---|---|---|---|
ダイワ外国株式インデックス | 1158億円 | 8.64% | 0.273% |
eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 1780億円 | 7.3% | 0.1023% |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 485億円 | 4.86% | 0.1144% |
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) | 1273億円 | 4.83% | 0.1144% |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 3222億円 | 7.16% | 0.0968% |
楽天全世界株式インデックス | 807億円 | 2.95% | 0.212% |
楽天全米株式インデックス | 2248億円 | 6.07% | 0.162% |
SBI全世界株式インデックス | 183億円 | 5.28% | 0.1102% |
比較対象としたファンドは、設定されてから数年しかたっていません。
単純に比較することは出来ませんが、現状eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の成績が際立っています。
eMAXIS Slimシリーズは、どれもファンドオブザイヤー2020のベスト10以内にランクされているファンドです。流石の人気です。
今後もこれらのファンドに資金が集まり、効率的な運用がされていくのでしょう。
ところで、楽天全世界株式インデックスの収益率が低いのが気になるところ。積立てNISAで満額運用している身としては、もう少し頑張ってもらいたいものです。
DCダイワ外国株式インデックスの運用状況
純資産総額、直近5年間の運用状況から、このファンドの売れ行き・人気を見てみます。
(引用元:ダイワアセットマネジメントWebページより)
(引用元:運用報告書2021年2月1日)
ファンドが設定されたのが2003年とリーマンショック前になります。以降、ファンドの収益率(分配金再投資)は設定来8.64%になります。
それなりに実績のあるファンドであることが分かります。
ただ、気になるのが純資産総額です。
先ほど比較したeMAXIS Slimシリーズ、楽天シリーズのファンドと比べると、純資産総額の伸びが鈍いのが気になるところです。
一般的に投資信託では、純資産が多いほど効率的な運用が可能です。
現在の純資産額は1000億を超えています。運用するには十分だと思いますが、比較したファンドと比べて見劣るするのは否めません。
まとめ
悪いファンドではないけど、近年登場しているファンドと比べて見劣りする。これが率直な感想です。
現時点で、設定来の収益率はダイワ外国株式インデックスが勝っています。
ですが比較した通り、他のファンドの方が低い信託報酬で運営され、純資産額も増加傾向にあります。
今後、ファンドの成績が逆転することは十分考えられます。
となると、現状企業型DCで運用するメリットは、口座管理手数料が会社負担であることのみかもしれません。
もともとは楽天全米株式インデックスをiDeCoで運用するつもりでした。ところが規約の関係上、加入することが出来ません。
ですがiDeCoも法改正がされています。2022年10月からは自分の意志だけでiDeCoの利用を選択できるようになります。
比較したファンドの運用状況次第では、iDeCoに乗り換えることも検討するかもしれません。
とはいえ、いくつもファンドを乗り換えるのも資産形成ではマイナスになりうる行動です。
まずは辛抱強く積立てを行っていきます。
最初の5年間は種まき期間。それからじっくりとファンドの運用状況を見ながら、自分の老後資金の形成をしていくとします。
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でも、始めるなら早い方が運用期間が長くできる分有利というのも長期運用の真理。
2022年に入ったら、特に経済ニュースに敏感になる必要があります。
さてはて、どうなるものか…
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