合格すれば、甲種受験資格が手に入ります。危険物取扱者試験を受験しました。

 6月20日(日)、この日の長野県は第2回危険物取扱者試験が行われました。危険物取扱者の免状は、毎年50万人以上の人が受験する知名度の高い国家資格となります。その合格率は全体の平均で45%ほど。思いのほか高いと感じるかもしれませんが、それでもそこは国家資格。きちんと勉強しないと合格することは出来ません。

 過去、何度か触れていますが、改めて危険物取扱者について考えてみます。これから受験する人にとっても、自己投資の一環として勉強してみることをおすすめします。

危険物取扱者とは何か?

 そもそも、危険物とは何か?一般的に、火薬などの爆発性物質や引火性物質、毒劇性物質などを総称して「危険物」といいます。このうち、危険物取扱者が扱うことができるのは、消防法の第3章に規制された危険物とされています。

 消防法で規制されている危険物の定義は、「消防法第2条第7項の『別表第一の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ同表の性質欄に掲げる性状を有するもの』」とされています。

 なかなか、小難しい説明になってしまいました。とにかく、法律上の定義はそのようになっています。そして、危険物取扱者の資格を取得することで、それらの危険物を扱うことができます。

 一番わかりやすい例を挙げると、ガソリンになるでしょう。個人的には、私たちにとって最も身近な危険物になります。危険物乙種4類の資格を取得すれば、ガソリンを積んだタンクローリーで移送することができます。ガソリンスタンドでの貯蔵庫の点検も行うことができます。

危険物取扱者の種類

 さて、そんな危険物ですが、丙種乙種甲種と3つあります。さらに乙種には第1類から第6類まであります。丙種、乙種はそれぞれ指定された危険物しか扱うことは出来ません。甲種資格は全ての危険物を扱うことができる、危険物取扱者の最上級資格になります。

 甲種資格は全ての危険物を扱うことができる。だからこそ、甲種の免状まで取得すれば様々な化学工場・製造所などで活躍することができます。危険物を取り扱う事業所では、かなりニーズの高い資格となります。

 私の場合は、仕事の関係で危険物取扱者を勉強しています。甲種まで取得すれば、仕事のできる幅が広がり、自分の昇進・収入アップにもつながります。まだまだ道半ばですが、甲種を目指してがんばっています。

危険物試験の受験条件

 危険物試験ですが、丙種・乙種に関しては誰でも受験することができます。ただ、甲種だけはいくつか受験条件があります。そのいずれかの条件を満たすことができれば、甲種危険物を受験することができます。その受験条件は次の通りです。

対象者大学等および資格詳細
1.大学等において化学に関する学科等を卒業した者 大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、高等学校の専攻科、中等教育学校の専攻科、防衛大学校、職業能力開発総合大学校、職業能力開発総合大学校、職業能力開発短期大学校、外国に所在する大学等
2.大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者 大学、短期大学、高等専門学校(高等専門学校は専門科目に限る)、大学院、専修学校、大学・短期大学・高等専門学校の専攻科、防衛大学校、防衛医科大学校、水産大学校、海上保安大学校、気象大学校、職業能力開発総合大学校、職業能力開発大学校、職業能力開発短期大学校、外国に所在する大学等
3.乙種危険物取扱者免状を有する者・乙種危険物取扱者免状の交付を受けた後、危険物製造所等における危険物取扱いの実務経験が2年以上の者

・次の4種類以上の乙種危険物取扱者免状の交付を受けている者
 〇第1類または、第6類 〇第2類または、第4類
 〇第3類        〇第5類
4.修士・博士の学位を有する者 修士、博士の学位を授与された方で、化学に関する事項を先行した方(外国の同学位も含む)

 おおよそ仕事で必要性に駆られて勉強した方にとっては、甲種試験を目指すには3番に該当するのではないでしょうか。特に、実務経験を積む機会が得られない方は、4種類以上の免状を取得することになると思います。

久しぶりの高校へ、危険物試験を受験してきました

 冒頭にも記載した通り、先日6月20日、長野県では今年度第2回目の危険物取扱者試験が行われました。今回受験する科目は乙種2、3、5類の3科目になります。ここに合格すれば、はれて甲種受験に挑戦することができます。そんな私の現在の状況はこんな感じ。

 甲種の受験条件にもあった通り、4類の免状を有しているので2類は受験する必要がありません。ただ、甲種では全科目を勉強することになります。それならば、今のうちに多少は勉強しておこうと判断し、今回2類も受験することにしました。

 ところで、試験と関係なく気になることが。何と今回の受験場所は学校なのです。そこは長野県北部に位置する高校が受験場所。けっこう楽しみだったりします。こういう機会がなければ、学校校舎内に入ることはまずありません。さあ、どんな出会いが待っていることでしょう。

なんと、受験場所は高校だ!

 久しぶりの高校です。校庭では部活動が行われています。まるで高校生に戻ったかのような気分。できれば校舎内をあちこち散策して回りたいところですが、そこはあくまでも部外者。我慢することにします。ともあれ、このまま受験場所の教室まで行きます。途中、つい写真撮影をしてしまったことはご愛嬌ということで…

なっ何や!この浮世絵(?)は!
まるで高校生に戻ったかのような気分

 教室に入って真っ先に目にしたのは、エアコンです。何と、今どきの高校生は教室にエアコンが設置されている!(何て贅沢な!)それだけではありません。教室の天井には、6つの扇風機まで設置されているのです!

 私が高校生の頃は、エアコン何て図書室ぐらいにしか設置されていませんでした。それを今どきの高校生は、通常の各教室にエアコンが設置されている。これも時代の流れと捉えるか、単なる贅沢と捉えるか。

 贅沢だ!

 こんなことをしているから、熱中症などになるんだ!この軟弱者が!

 失礼。つい興奮してしまいました。当時通っていた高校と、あまりにも充実した設備だったので、文句を言ってしまいました。でも実際、エアコンに頼っているから、暑さで体を鍛えることができず熱中症になるのではないかと心配してしまいます。

 とまあ、雑念は捨てて試験に集中するとしましょう。試験時間は1時間30分。問題数は合計30問。がんばっていこう。

5類が不安。第2回試験に向けて、切り替えていこう

 試験が終了しました。手ごたえありと言いたいところですが、5類がかなり不安です。購入した危険物取扱者の模擬テスト、問題集はバッチリだったのですが、いざ本番の試験になると模擬テストの内容よりもかなりマニアックというか、細かい部分が問われる問題が多い。

 こりゃ、失敗したかな。

 今後は教本はさておき、問題集、模擬テストは少し難しめのものを購入した方がいいかもしれません。アマゾンレビューなんかを参考にして、甲種に向けて勉強を始めていきます。

 さて、試験の結果が出るのは7月上旬。けっこう早めに試験結果が出てます。どうなることか不安ですが、考えても仕方がありません。切り替えて、次回の試験に向けて勉強に励むとしましょう。

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