僕「りっぱに育でよ~!」
父上様「お前、何やっとるん?また、妙なことを始めようとしてるん?」
僕「うるせぇ!俺の野菜作りに文句言うなや!やったるぜ!」
父上様「で?本当にできると思ってるの?」
僕「出来らぁ!うんめぇごぼうを作ってやっからな!」
それが6月初旬の出来事でした。
トウモロコシでも似たようなやり取りが行われましたが、相変わらずの会話のやり取り。ベテランから見れば、妙なことを始めたように映るのでしょう。
だがしかし、今回育てるのは『サラダごぼう』。これは同居中の両親も栽培したことがない未知の植物。
家の畑は元田んぼなだけあって、やや粘土質。水はけも悪く、土の中にできる作物の栽培は向いていない。それが両親の共通認識でした。
やったるぜ!
俄然やる気がわいてきた!ここでうんめぇごぼうを作ってやれば、その美味さに両親たちはたまげてしまうだろう。腰を抜かしてしまうだろう。
それから時が流れて9月。8月中旬から続いた長雨に悩まされることもありましたが、収穫までもっていくことができました。
結果としては「部分的に成功」といったところ。
とりあえず、栽培方法の要領はつかめました。栽培数が少なかった、あっという間に食べ尽くしてしまいました。トウモロコシと同じく、来年はもう少し規模を拡大させてみようと思います。
それでは家庭菜園(ごぼう編)の総まとめをご覧ください。種まきからその後の成長・収穫まで、来年の改善点を含めまとめてみました。
contents
両親も未知の作物、その名は「ごぼう」
「何これ?これ、何の芽?今度は何をまいたの?」
あらかじめ何を作るのか言っていたはず。どうやら、人の言ったことをまるで聞いていなかったらしい。
作ってみるのは「ごぼう」。ごぼうには食物繊維が豊富と聞きます。これを食べれば、お通じの調子も改善することでしょう。お腹スッキリ!
畑の課題をどう攻略するか?
ごぼうの栽培にあたり、乗り越えなければいけない課題があります。それは家の畑は元田んぼであり、粘土質ということ。つまり、水はけがあまりよくない。
ダイコンの栽培が失敗に終わったことも、そのあたりが関係してきます。もともと水はけが悪いのだから、土の中深くまで育つような野菜の栽培は向いていない。
だから前回失敗したダイコンの対策として「もっとウネを高く作る」、「栽培中に土寄せをこまめに行う」ことを考えました。
しかし、それでも上手く育ったダイコンの長さ平均は30~40cmほど。ごぼうは70~100cmほどに成長します。とても家の畑で上手く育つとは思えない長さ。
などと考えていたら、どうやら私勘違いをしていたようです。
ごぼうには「短根種」と「長根種」の2つがあるらしい。短根種の方は、30~50cm程度ですむようです。これならば、家の畑でもギリギリ育てられるのではないだろうか?
そして探してきたごぼうの種。それが「サラダごぼう」というわけです。
とはいえ、正直なところサラダごぼうなるものをスーパーで売っているところを見たことがありません。自分が知っているのは、長いごぼう「長根種」のほう。
いい状態を知らないのだから、育てたところで良品・不良品の判断がつかない問題に直面します。
まあ、それはそれ。まずは行動あるのみ。とにかく短根種のサラダごぼうを栽培してみることにしましょう。
サラダごぼうの成長記録(1日目~31日目)
6月上旬に種をまき、それから31日目(7月上旬)までの様子です。ここまでは特に何のトラブルもなく、順調に育ちました。
初めて見たごぼうの葉。
けっこうきれいな葉ができるのですね。茎も丈夫で、多少力を入れたぐらいでは折れることがありません。
両親もごぼうの葉は初めてでした。何を育てるのか事前に言っていたはず。それでも「何これ?」と聞いてきました。
それだけ、元酒屋の家にとっては物珍しい野菜(植物)だったというわけです。
「けっこう簡単に育てられそうだ」
それが率直な感想でした。実際、ここまでは本当に何のトラブルもなく育ちました。虫も全く寄り付かない。見事なごぼうが育ちつつあります。
ここまでは…
サラダごぼうの成長記録(69日目~93日目)
順調に育っていたはずのごぼう。予想外の出来事は8月に入ってからのこと。全国的に雨が降る日が続きました。あまりの雨に、土砂災害が発生する地域もありましたね。
元酒屋の居住地でも例外ではなく、かなりの大雨と強風が発生しました。
村としても地区によっては避難指示がだされるほどの大雨。川沿いを見てみると、もうじき堤防を越えるのではないかというレベルの水位に達していました。
消防団員も招集がかかります。幸いにして、村としては特に土砂災害が発生した地域はありませんでした。
消防団員招集!村民の為に働いてきます!だがしかし、育てているごぼうは無傷というわけにはいかなかった。
長引く雨で柔らかくなり過ぎた土壌と茎。そこに強風というトリプルパンチ。いくつかのごぼうは茎自体が折れてしまいました。
天候についてはコントロールしようがない。こればかりは、運・不運の世界。諦めるしかありません。
それが69日目あたりのことでした。
時が流れて、9月12日。育て始めて93日目のこと。いよいよ収穫の時を迎えることができました。
所々で油虫がビッシリ。キモイぐらいに油虫がビッシリ。ウネウネ動いている油虫がビッシリ。
キモイ…
大雨の影響なのか、ごぼうの先端部分は傷んでいました。それでも、全体として腐っているものは一つもありませんでした。
サラダごぼうなるものを作るのは初めてのこと。スーパーで販売されているものを見たことがないので、正直これでいいのか判断がつきません。
とはいえ、一応うまく育った部類に入るのでしょう。
数は少ないですが、全てキンピラにして食べてしまいました。
部分的に成功したサラダごぼう
結論:部分的には成功かな
初めてのごぼう作りでした。最終的には油虫がビッシリの状態でしたが、ダイコンと違い葉がボロボロになるほどまでには至らず、きちんと育ちました。
ダイコンの時もそうでしたが、雨が続くことが非常に厄介なもの。
ダイコンでの水の与え過ぎは梅雨の時期だったことから来たもの。今回は例年になく8月から続いた雨が原因で少々先端が傷んでしまいました。
天気の問題は、自分ではコントロールできないもの。諦めるしかありません。
それでも完成品はスも入っていない、固くなくちょうどいい柔らかさなごぼうができあがりました。初めてにしては上出来。
もともと「サラダごぼう」という短根種に加え、初挑戦の作物。
スーパーで販売品を見たことがないので、単純に比較できないのですが、かなりの小振りなごぼう。最終的な収穫量・食べる量が少ないことが少々残念でした。
とりあえず家庭菜園初挑戦第3弾である「サラダごぼう」の栽培は終了しました。来年に向けた改善点は次の通り。
- 土寄せを行う
- 虫よけとして無農薬農薬を導入する
- 規模を拡大してみる
改善点としてはダイコンの時と同じ内容です。家の畑は元田んぼ。粘土質であり、水はけが悪い土です。土の中で育つ作物は傷みやすい。
そこで頻繁に土寄せを行うことで、ウネを高くすることはもちろんのこと、少しでもごぼうを成長させ食べられる部分を多くしてみようと思います。
油虫がビッシリついていました。そこまで問題視する必要もないかもしれませんが、やはり虫がついていると成長を阻害されるもの。
ダイコン同様、鉄腕ダッシュの知識を参考に無農薬農薬を導入。害虫をきちんと取り除くようにします。
あとは栽培方法も要領が分かったので、規模を拡大。収穫量を増やすようにしていきます。
自分がコントロールできることは確実に実行しよう!
今年は8月の予想外の大雨で茎が折れてしまうアクシデントが発生しました。
天気についてはどうにもならない。自分でできることは、自分でコントロールできることだけ。
雨が降らないのも困りますが、降り過ぎるのも考え物。何事もバランスが重要だということですね。
他の作物と同様、天候に恵まれればそれなりのものを作れる自信があります。もっとも、それは私でなくても同じことが言えるでしょう。そう都合よくいかないのが世の常。
ダメだった時にどう対処していくのかが、生産者の腕の見せ所なのでしょう。
とにかく天気予報をこまめにチェックする。それに応じて土寄せを行ったり、ビニールシートで簡易的なハウスを作るなどして対応していくしかありません。
来年はどうなることやら…
毎年全く同じ天候になるなどありえません。毎年違うからこそ楽しみもあり、苦労もあります。やってやろうじゃないの!
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