ツーリングレポート~心の癒しを求めて、木曽馬との交流~

お馬様と2ショット

ウマ娘

彼女たちは、走るために生まれてきた。

ときに数奇で、ときに輝かしい歴史を持つ別世界の名前と共に生まれ、その魂を受け継いで走る--。

それが、彼女たちの運命。

この世界に生きるウマ娘の未来のレース結果は、まだ誰にもわからない。

彼女たちは走り続ける。

瞳の先にあるゴールだけを目指して--。

 巷ではとても高評価を得ているゲームらしいですね。

 ゲームがリリースされたのが今年の2月のこと。それから飛ぶ鳥を落とす勢いで、あっという間にスマホゲーム売り上げ1位へ。今は少々勢いが落ちているようですが、それでもまだまだ人気は落ちることもなく。

 プレイしてみたい気持ちはある。ただ、スマホのスペックの関係上、プレイすることができない。ゲームの為だけにスマホの買い替えをするのもなんだし…

 っと、ウダウダやっているうちに時が流れてしまった…ウマ娘を引退しつつあるトッププレイヤーもでているそうで、何だか世間の流行に乗り遅れてしまった…

 「やっぱり一番楽しい時期にみんなと楽しみたい

 そんな気持ちをかかえたまま、YouTubeでプレイ動画を眺める日々。プリティじゃない方の漫画も買っています。次第に、仮想の娘を見ているだけでは満足できず、本物の馬動画を眺める時間が増えてきた。

 どの馬も毛並みが整い、きれいな馬です。いずれは仮想のレースではなく、モノホンのレース、モノホンのダービーなるものを見てみたい。牧場で競走馬を見てみたい。

 そうだ、馬を見に行こう!

今日は日帰り、ツーリングプラン

 贅沢をいえば、モノホンのサラブレット、G1ホースなるものを見てみたい。でも、そういう有名所の馬はほとんど北海道在住。そこまで行くお金があるはずもなく、断念。

 そうでなくても、会社として県外移動は自粛せよとの業務命令がでています。どうしても県外に行く場合は、事前申請が必要になります。

 実に面倒な…もうしばらく、県外ツーリングはできそうもない…

 それはさておき、長野県で牧場となると「ホースランド安曇野」「スエトシ牧場」「ホープロッヂ乗馬牧場」などなど、牧場といってもあれこれあります。

 そこで私、元酒屋がとった選択肢。

 そうだ、木曽馬の里へ行こう!

 自宅から一番近い場所にある牧場です。過去、何度か訪れたこともあるので、地図は不要。道順はキッチリ頭の中にマッピングされています。

 頭の中にある思い出では、晴れた空の下、木曽馬たちがのんびりと草を食べていました。その背景には日本百名山の1つに数えられている「御嶽山」を臨むことができます。

 よし、決めた!御嶽山にも行ってみよう!

 ってなわけで、日帰りツーリングの予定はこんな感じ。

  1. 伊那市から権兵衛トンネルを通り、国道19号へ
  2. 国道19号から、開田高原へ
  3. 木曽馬の里」で馬と戯れる
  4. 国道361号、県道20号を走り抜け「王滝村」へ
  5. おんたけ2240」で御嶽山を臨みながら食事
  6. 時間に余裕があれば木曽の町並を見学しつつ帰路へ

 ザックリした計画だが、今回は思い付きの日帰りツーリング。こんなものだろう。

 とりあえず木曽馬の里御嶽山で食事この2つが今回の目的。あとは道中思いつくままに行動するだけ。興味をひかれるスポットがあれば、立ち寄るとしましょう。

心の癒しを求めて、ウマ娘と…

 「かわいい馬を見たい!かわいいウマ娘と交流したい

 その一心で長野県木曽地域の観光スポット「木曽馬の里」にやってきました。残念ながら、当然ではあるが、娘の方のウマはここにはいませんorz…

 正式名称「木曽乗馬センター」として運営されています。平成7年から野外音楽堂奥から移設された施設であり、現在約30頭の木曽馬を保護・育成しているそうです。

 施設内では厩舎・馬の見学の他、体験乗馬や馬車での施設内周遊も行っています。冬場になると、馬車から馬ぞりに変わります。

 ただ現在はコロナウイルス感染予防のため、密になるだろう馬車の運行は中止しているとのこと。いつか再開される日が来ることを楽しみにしています!

木曽馬の里
木曽馬の里入り口、御嶽山を臨む

ところで、木曽馬って何?

 とてもおだやか、のんびりとしている馬ですが、先に木曽馬について簡単に説明しましょう。木曽馬の里公式サイトによると、木曽馬の特徴は次の通り。

  1. 【低身広躯(胴長短足)】木曽馬の平均体高は133cm
  2. 【お腹が大きい】粗食に耐える大きな盲腸
  3. 【蹄が堅い】蹄鉄のいらない蹄
  4. 【斜尻】蕎麦の実のかたちのお尻
  5. 【太く短い首と耳】
  6. 【人には優しい性格】木曽の人々と共に歩んできた気質
  7. 【意外と頑固】日本人体質なのかな?
  8. 【主人には忠実!!】ご主人の言うことは聞きます。
  9. 【X脚】後肢がX状になっていて坂道が得意。
  10. 【側対歩の名手】といわれるが、最近は見ません…

 なるほど。馬素人の元酒屋ですが、これらの特徴で分かりやすかったのは6番【人には優しい性格】になります。

 確かに、施設にいる馬たちはおとなしく穏やかな印象を受けました。けっこう自分からこちらに近づいてくれる場面もあり、訪れていた子供達(人間)も大はしゃぎ。

 おいで、おいで!

 軽く手招きするようなそぶりをすると、こちらに近づいてきてくれます。すぐ目の前まで馬が来てくれました。自撮り棒で写真を撮ろうとしたら、そちらにも興味を示してくれたようで、上手く写真も撮れました。

草をむしゃむしゃお馬様
草をむしゃむしゃ、お馬様
水を飲むお馬様
水をゴクゴク、お馬様
子供たちに興味を示すお馬様
興味しんしん、お馬様

種の保存には、課題が山積み

 お馬様たちは、実にのんびりとした時間を過ごしているように思えます。一方で、ちょっと気になった点もあります。

 YouTubeで馬動画をそれなりに見てきました。それらと比べると少々瘦せぼったいというか、お尻の形とかが歪な印象を受ける馬もいました。

 ひょっとしたら、これが関係しているのか?Wikipediaにて、気になる記述がありました。

2019年(令和元年)

 農林水産省によると木曽地域にいる木曽馬の頭数は138頭。うち約30頭は木曽馬の里 木曽馬乗馬センターにおり、繁殖活動以外にも乗馬やホースセラピー業務に従事。

 かつて需要が無くなったことで絶滅寸前に陥った経験をふまえ、乗馬といった利用を進め活躍の場を創出することが目指されている。

 木曽種は近親交配(親子交配、半きょうだい間交配)による奇形率の上昇などがあり、弊害を種牡馬選びや計画的な交配によって解消することが課題となっている。

Wikipedia「木曽馬」より

 地元では「木曽馬保存会」なるものがあります。そこが中心となって、木曽馬の保存活動を進めているそうです。

 歴史上、人間にとっての馬の役割とは大きく考えると「軍馬」「農耕馬」の2つ。どちらも今の時代は全く必要とされません。かといって、ただ飼うことにもお金がかかる。

 ただかわいい、かわいいといっているだけでは治まらない問題があるということでしょう。

みんなで写真撮影!お馬様はそれでもかわいい!

 っと少々重い話はさておき、この「木曽馬の里」では木曽馬がのんびりと過ごしている様子です。

 前述の通り、けっこう穏やかで、自分達から興味を示し近づいてきてくれます。そんなお馬様と戯れるうちに、あっという間に楽しい時間が過ぎていきます。

何かを見つめる、お馬様
何かを見つめる、お馬様
2人仲良く、お馬様
2人仲良く、お馬様
立派なモノをお持ちで...
立派な『モノ』をお持ちで…
出来立てほやほやなモノ
出来立てほやほやな『モノ
お馬様と2ショット
お馬様と2ショット
お馬様と2ショット
モフモフ!モフモフ!
お馬様はお尻がかゆいの!

 楽しい時間もあっという間に過ぎていく。のんびりと暮らしているお馬様を見ているうちに、何だか心が癒されてきます。

 ところで、写真上ではTシャツが違うことに気づくかもしれません。これは…なんというか…ウマぴょい的な失敗をしてしまったというか…

 とにかく訳あって、服を汚してしまったのです。御嶽山観光のため、防寒用としてもう1枚余分に持ってきたTシャツが思わぬ形で役に立ちました。

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

 軽く1~2時間は過ぎただろうか…

 日々、肉体労働に励む身としては、「これぞ平和な時間」と思わずにはいられない!悲しきは相方がいないこと。

 1人、のんびりと過ごすのもいいものです。一方、周囲の家族連れで楽しんでいる姿を見ていると、ああいうのもいいものだなと羨ましく感じてしまうことも事実。

 ああ…悲しき独身アラサー男。

 いや…もうじきアラフォーになってしまうか…

 いつか運命の人に出会えると信じて、何年たつだろうか…

 とあるデータによると、35歳を超えるとほぼ生涯未婚が決定しているようなもの。結婚している人も確かにいます。だがしかし、それはある程度の収入がある人たちに限ってのこと。

 「手取り14万円、日本〇〇」とつい言ってしまうアラサーコドオジ男の身では、結婚など望めるはずもなく…

 せっかく心が癒される時間を過ごしていたのに、そんなことを考えていると気分が暗くなってくる…老後生活は一体どうなってしまうのだろうか…?

 やめよう。

 気分が暗くなるような話題はやめにしよう。現実逃避と受け取っても構わない。次へ行こう。次の目的地は「御嶽山」。そこでランチといこう!

刮目せよ、これぞ日本一「御嶽山」!

 木曽馬を見ていたら、すっかり時間が過ぎてしまった… 次に目指すは「御嶽山」。向かう先は「王滝村」

 「木曽馬の里」をでて国道361号を走ります。その後、県道20号にでて、ひたすら走り抜けます。途中、「御岳ロープウェイ」へ向かう分かれ道がありますが、ここは無視。王滝村に向かいます。

 王滝村は、御嶽山のふもとにある人口900人程度の村。人口こそ少ないですが、村の面積は約310㎢と長野県では1番広い村(ただし、その97%が山林)。

 木曽馬の里から、約1時間ちょっとで到着します。

 この村には「おんたけ2240」というスキー場があります。頂上までは車での移動が可能です。そこまで行くと、数ある御嶽山の登山口の1つ「王滝口」があります。

 同時に、休憩所があります。もともとはレストランも営業していたようですが、現在は休業(?)中。そこまでひたすら走り抜けるとしましょう。

ここまで車で来れます
ここまで車で来れます

山頂の気温を侮るなかれ!

 ここは、標高2180m

 この時点での時刻は13:30ぐらい。通常ならば、1日で最も気温が高くなるだろう時間帯です。だが、流石の標高の高さ。

 木曽馬の里にいたころは、半袖ですごしていてもやや暑いと感じていました。ところがどっこい、ここは標高2180m。木曽馬の里の標高が約1150m。標高差は1030m

 一般的に標高が100m高くなると、気温は0.6℃下がるといわれています。

 つまり単純計算として、木曾馬の里にいた時と比べて気温が6.18℃下がったことになります。しかも、先ほどと比べると空が若干曇り模様。そよ風程度ですが、風も吹いています。

 寒い!

 ちょっとこれ、本当に寒い。外で食事と考えていましたが、これ無理。本当に無理。休憩所で食事といきましょう。

休憩所にて食事
休憩所にて一休み

 曇ってしまったことは本当に残念。晴れていれば、山頂まできれいな景色が見ることができます。

 日本一の山と聞かれれば、たいていの人は「富士山」と答えるのでしょう。でも、私にとっての日本一は「御嶽山」

 怒る人もいるかもしれませんが、晴天の日の御嶽山を見てしまうと、富士山はただ標高が高いだけ。そう感じてしまう長野県人です。いや本当に、実際のところ、冗談抜きでそう感じてしまう長野県人です。

下界を見下ろす展望台にて

 さてはて、この「おんたけ2240」の山頂。御嶽山の登山口の1つでもあります。登山口から登山道に入り、ちょっと歩けば展望台があります。御嶽山と逆側の景色が一望できる観光スポット(?)です。

 今の自分は軽装備。登山道を歩ける状態ではありませんが、入り口付近ならばと考え、展望台まで向かうとしましょう。

登山道「王滝口」付近です
登山道「王滝口」付近です
登山道「王滝口」の入り口です
登山道「王滝口」の入り口です
展望台から見た景色です
展望台から見た景色です

 雄大な自然を一望できます。心が洗われる。

 木曽馬たちを眺めていた時は、のんびりとした時間の中、微笑ましい気持ちから日々の労働の煩わしさから解放されました。気持ちが癒されました。

 ここでは空から町を見下ろす形になります。それはまさに神になった気分。誰が言ったか言わないか「男と生まれたからには、誰でも一生のうち一度は夢見る『地上最強の男』」。

 今、この場にいるのは自分1人だけ。地上には数多の民衆が這いつくばっていることだろう。それを自分1人だけが見下ろす形になっている。

 今この瞬間、俺こそが『地上最強の男』!『』こそ『パワー』だ!

 日々、嫌な上司・先輩から抑圧され続けている気分がとたんに解放されます!先ほどとは違った形で気持ちが癒されます。 

 ただし、やはり標高が高い場所にある展望台です。下をのぞいてみれば、股間がヒュンッとすくみ上ってしまいます。高所恐怖症の方は注意が必要。そして、やっぱり寒い…

 登山道王滝口からさらに道を進めば、神社があるそうです。実際、登山口からもそれらしきものを見ることができました。

 とはいえ、この時点ではすでに昼を過ぎている時間帯。そして、今の自分は軽装備。日が沈まないうちに帰ってこれる地震がありません。

 御嶽山は、登山ルートと目的地次第では日帰り登山も可能です。次回はもう少しましな服装、午前の早い時間帯に登山口に入り神社に向かうのも悪くないでしょう。

 しつこいようだが、寒い…

いつか本物の競走馬を見に行こう!

 ウマ娘から競馬に入りました。

 競馬から馬動画に入りました。

 妙な病気が世間を騒がせているおかげで、勤務先としては県外移動を自粛するように命令がでています。もっといえば、自分の生活圏から外に出ないように厳命されています。

 いつか本物の競馬・競走馬を近くで見てみたいものです。

 今回はほぼ思い付きで始まった日帰りツーリング。「木曽馬」と「御嶽山」の見物で心を癒されるという目的は達成しました。

 次回はどこに行こうか、じっくりと考えてみましょう。身体的な癒しを求めて、温泉巡りもいいだろう。ちょっと草津温泉まで出かけてみるのもいいかもしれない。

 県外移動になるが、草津は上田市の隣のようなもの。ほぼ長野県の一部といってもいいだろう。県外移動の事前申請もわざわざ出すこともあるまい。

 もうじきバイクシーズンも終わりに近づいています。今年はけっこう長距離を走ったもので、島根県に2回走りに行ったのはいい思い出。

 まとまった連休もこの先取れそうもないので、今後は日帰りツーリングになるだろう。少ない時間で、目的をはたせるように、もう少し計画を練ってから走るとしよう。

 それでは、また次回のツーリングレポートをお楽しみに!

本日の観光スポット(木曽馬の里、御嶽山)

観光スポット①:木曽馬の里

住所

 〒397-0301 長野県木曽郡木曽町開田高原末川5552-8

見学可能時間

 8:30~16:30(年中無休)

放牧時間

 8:00~16:00(天候等による変更あり)

体験乗馬受付時間

 10:00~12:00、14:00~16:00

体験乗馬の料金

 引き馬ショート(約140m):600円

 引き馬ロング(約280m):1100円

 1人乗り(約15分):2200円

 場内トレッキング(約20分):3200円~(引率料別)

他、体験学習・ホースセラピーなど、ふれあい体験あり

コロナウイルス感染予防のため、現在乗馬は小学生以上を対象

馬車の運行は中止しています

木曽馬の里公式サイト(外部リンク):http://www.kisoumanosato.or.jp/

観光スポット:おんたけ2240

住所

 〒397-0201 長野県木曽郡王滝村3162

MTB周回コースあり

現在、2020~2021シーズンのスキー営業は終了しています

標高が高く、もともと登山口までいけます

真夏であっても、防寒着があった方がいいかもしれません

王滝村公式サイト(外部リンク):http://www.vill.otaki.nagano.jp/

おんたけ2240公式サイト(外部リンク):https://ontake2240.jp/

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