今月16日にファンドオブザイヤー2020の結果が発表されました。
これらは投資信託について発信しているブロガーさんが、自分達で良いと思えるファンドに投票し、ランキングで発表するというもの。
これらのランキングをどう判断するべきか困っています。ひょっとして、自分がお金を出しているファンドをこのまま続けていいものだろうか…
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ファンドオブザイヤーとは
そもそもこのイベントはいかなるものなのか。調べてみたら次の通りです。
毎年、国内の追加型株式投資信託を対象に、リスクやリターンといった定量面と、運用調査体制等の定性面の両面から、優れた運用実績とマネジメントを持つファンドを『Morningstar Award “Fund of the Year”(ファンド オブ ザ イヤー)』に選考し、発表表彰いたしております。
モーニングスターより転載(https://www.morningstar.co.jp/company/product/com1h.html)
私がこのイベントを知ったのはまさに今年に入ってからです。初めは金融庁など、公的機関が主催しているものだと思いました。金融庁が本当に顧客の為のファンドを作るように促すためのイベントだと考えていました。
ところがそんなことはなく、これは投信ブロガーさん達が有志で行ってきたものとのこと。それが今や、日経新聞にまで取り上げられる。2016年には、当時の金融庁長官からお祝いのメッセージが届くなど、影響力を持ったイベントになっています。
こうした個人投資家さん達によるイベントも調べればありそうです。投資家2年目の自分には、まだまだ知らない世界があることを痛感します。もっと情報感度を上げる努力をするべきなのでしょう。
ふとしたことに、思わぬ投資機会、自分にとって魅力に感じる投資先が見つかるかもしれません。
ファンドオブザイヤー2020 結果発表
2020年の結果は以下の通りです。とはいえ、投資家の方々はすでに目にしていることでしょう。
「投信ブロガーが選ぶ!Fand of the Year 2020」より転載
ランキングを見ての私の不安
さてはて、この結果をどう見るべきでしょうか。
ほとんどの投資家の方々が指摘されているでしょうが、投信ブロガーさん達が主に評価しているファンドで大よそ共通しているのが「全世界型」と「低い信託報酬」でしょう。この辺は、他の投資家の方々の意見を参考にします。
これらのランキングは、これから初めて投資を行う人にとって非常に参考になると思います。ただ、すでに投資を行っている人は、どう活用するべきなのか判断がつきません。
何より、この手のランキングを見ると不安を覚えます。自分が購入しているファンドはこのまま続けてもいいのかと感じます。
私の場合は、つみたてNISAで「楽天VT」を運用しています。それでもトップ20に入っていますが、完全に下位にいる。全体で見れば、投信ブロガーさん達には評価されていないように見えます。
当時はいいと評価された商品でも、時間がたてば評価が変わることはよくあることだと考えています。実際の運用実績は評価されたほどでもなかった、あるいは、他社がもっと魅力的な商品を発表した何かがあるでしょう。
今回、ファンドオブザイヤーを受賞した「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は昨年に続き2連覇とのこと。それだけ個人投資家に支持されている商品だということが感じられます。
となると、評価下位の楽天VTはこのまま買い続けてもいいのでしょうか。自分よりよっぽど経験のある投資家が推しているファンドがあるのです。そちらに乗り換えた方がいいのではないかと非常に迷っています。
このランキングに限らず、投資雑誌を見ていても、その時々によってお勧めするファンドが異なります。同じファンドが何度も登場することは少ないものです。
選択肢が多いというのも、実に困りもの。現在積み立てNISAで楽天VTを購入しているのは、老後資金を作るため。しかし、本当にこのままでいいのか。自分の投資の軸がブレブレでどうするものやら…
とにかく目論見書は定期的にチェックし、自分が納得のいく成果になっているか確認するようにします。